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 トラック向け車両位置情報システム「DoCoMAP」を提供するドコマップジャパンが、来年1月からトレーラ向けの車両位置情報システムの提供を開始する。

 従来の車両位置情報システム非搭載のトレーラは、広大な駐車場のどこにトレーラが駐車されているのか探すのに苦労していたが、ドコマップジャパンの新システムは高精度GPSにより駐車位置もバッチリ表示可能で、トレーラの車両管理の常識が変わりそうだ。

 一体、どんなシステムなのだろうか? 
 
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/PALTEK、AdobeStock(トップ写真=Lazy_Bear@AdobeStock)


ドコマップジャパンの新サービス「docomap Trailer」とは?

ドコマップジャパンが来年1月から提供を開始する「docomap Trailer」の表示例

 株式会社PALTEK(横浜市港北区)と株式会社ドコマップジャパン(東京都港区)は12月5日、PALTEKが開発した測位端末「GPSトラッカーR」とドコマップジャパンの車両位置情報システム「DoCoMAP」の連携を発表した。

 この連携は、「GPSトラッカーR」を取り付けたトレーラの位置情報を「DoCoMAP」の地図画面上に表示できるようにするもので、2023年1月よりドコマップジャパンの月額サービス「docomap Trailer」として提供を開始する予定。価格は未定だ。

 「GPSトラッカーR」は、PALTEKが2020年に開発した測位端末で、準天頂衛星「みちびき」の「サブメータ級測位補強サービス(SLAS)」を採用しているのが特徴。既存のGPSの測位は10m以上の誤差が生じるが、「GPSトラッカーR」はSLASを活用することでプラスマイナス2mの範囲で測位が可能で、より高精度な測位を行なうことができる。

 また、交換式バッテリーで1年間稼働することができるため、屋外で使用される電源を持たないユニットの位置情報の管理に最適となっている。

 「docomap Trailer」は、この「GPSトラッカーR」を取り付けたトレーラの位置情報を1日4回ドコマップジャパンのデータベースに送信。ドコマップジャパンが提供する「DoCoMAP」の地図画面上から、トレーラの位置情報を表示/管理できるようにするもの。

 PALTEKとドコマップジャパンは、同サービスのトライアル運用を2021年10月より行なっており、来年1月から本格的なサービスの提供を開始する。

 「DoCoMAP」では、トラックやトラクタに取り付けたGPS端末の位置情報をスマホアプリの画面上でリアルタイムに確認できるが、「docomap Trailer」では「GPSトラッカーR」を取り付けたトレーラの位置情報も同じ画面に表示することが可能。トラクタとトレーラの一元管理が可能となり、車両管理や配車の効率アップに繋がりそうだ。

 なお、「docomap Trailer」には位置情報管理機能のほか、メンテナンス予定日管理機能、位置情報が3日間測位されない場合の行方不明通知、一定期間同じ駐車場から動いていない場合の不動通知などの各種通知機能が標準装備される。

 また、事前に駐車場のイラストマップを作成し、駐車場のどこにトレーラが駐車しているのかまで表示する「駐車場マップ」機能もオプションで追加可能となっている。

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