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<p>【私は考える 安倍氏銃撃】調査・点検は始まったばかり 島薗進氏</p><p>【私は考える 安倍氏銃撃】調査・点検は始まったばかり 島薗進氏 世界平和統一家庭連合がなぜここまで多くの人権侵害や不法行為ができたのか、本格的な調査が必要だ。その中で統一教会と政治家との関わりのどこに問題があったのか、はっきりさせなければならない。</p><p>安倍晋三元首相銃撃事件後、被害者救済法が施行されるなど、政治と宗教の関係に変化の兆しが見えることは確かだ。だが、実際にどの程度実効性があるのかは、まだ分からな…</p><p>安倍晋三元首相銃撃事件後、被害者救済法が施行されるなど、政治と宗教の関係に変化の兆しが見えることは確かだ。だが、実際にどの程度実効性があるのかは、まだ分からない。多くの人権侵害が確認され厳しい対処が必要だが、広く宗教団体の声を聞くことも求められる。 また世界平和統一家庭連合(旧統一教会)がなぜここまで多くの人権侵害や不法行為ができたのか、本格的な調査が必要だ。その中で統一教会と政治家との関わりのどこに問題があったのか、はっきりさせなければならない。 自民党は昨年、党所属議員と旧統一教会との接点に関する点検結果を公表したが、点検程度であり、人によって答え方が違い、大事な問題がいくつも抜けていた。少なくとも、非常に関係が深くなってきた平成22年まで遡(さかのぼ)って調査する必要がある。特定の宗教団体が多くの政治家に影響を与え、教団の不法行為や人権侵害にお墨付きを与えていたことは分かってきている。実際にどういうことがあったのか調査委員会を立ち上げ、報告書を作るべきだ。 特集・連載:</p>