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八月の除目[じもく]で義経[よしつね]は受領伊予守[ずりょういよのかみ]に任じられた。これは四月に頼朝[よりとも]が朝廷に申請していたものが叶[かな]えられた結果である。 義経から涙が零[こぼ]れ落ちた。頼朝には義経の働きを評価する気があったのだ。 今となっては伊予守に推薦したこと…