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<p>受験シーズンや多忙期には要注意! 身近なカフェインで中毒症に?</p><p><過剰摂取で死亡例も> エナジードリンクや眠気・だるさ予防薬など手軽に摂取可能なカフェインですが、近年若い世代に過剰摂取者が増加してるとのこと。 受験の追い込みや年始で何かと多忙な時期ですが、カフェインに頼り過ぎるのは禁物です。 ▼身近なお茶やコーヒーにも</p><p>過剰摂取で死亡例も。エナジードリンクや眠気・だるさ予防薬など手軽に摂取可能なカフェインですが、近年若い世代に過剰摂取者が増加してるとのこと。受験の追い込みや年始で何かと多忙な時期ですが、カフェインに頼り過ぎるのは禁物です。</p><p>2023年が明けましたが、1月は大学入学共通テストが14〜15日に迫る受験生にとっては最後の追い込み、社会人にとっても仕事始めの何かと多忙な時期でもあります。そんなとき、つい口にしてしまいがちなのが、気持ちをリフレッシュさせてくれるエナジードリンクや市販の眠気・だるさ防止薬などのカフェインを含む食品などです。 手軽に摂取可能なカフェインですが、摂取し過ぎると中毒症状を起こしたり、場合によっては死に至るほどの悪影響を体に及ぼすこともあるそうです。カフェイン摂取の適量や中毒症の危険性などについて、日本大学医学部附属板橋病院救命救急センター科長の山口順子先生に解説して頂きました。 めまいや嘔吐を起こし、死に至った例も カフェインはコーヒーなどに含まれていることがよく知られていますが、体にどのようなメリット、デメリットを及ぼす成分なのでしょうか。 「カフェインはコーヒーやチョコレート、お茶などの原料となる天然素材のコーヒー豆やカカオ豆、茶葉などに含まれ、近年はカフェインを含む各種のエナジードリンクも自動販売機などで手軽に購入できます。また、風邪薬や眠気・だるさ防止薬、酔い止め薬など市販の医薬品、栄養ドリンクなどの医薬部外品にも含まれていることがあります。 カフェインは適量を摂取することによって、頭を冴えさせたり眠気を覚ましたりする効果があります。しかし、過剰に摂取すると中枢神経系が刺激され、めまいや心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠の原因ともなります。さらに消化器管の刺激によって、下痢や吐き気、嘔吐(おうと)を引き起こすこともあり、死に至るケースもあります」(山口先生) 若い世代に過剰摂取者が増加 また、2015年に福岡県の20歳代男性が死亡するなど、カフェイン中毒死に至った人が3人いました。福岡県のケースでは、エナジードリンクを日常的に飲んでいて胃の中からカフェインの錠剤も見つかったと報告されています。 「カフェインは短時間で1g(1000mg)以上を摂取すると、中枢神経系や心臓が過剰に刺激され、中毒症状が出るとされています。 日本中毒学会の報告では、救急搬送された患者は20~30歳台が多く、男性の方がやや多い傾向が見られました。カフェイン中毒が増え始めたのは2013年頃で、ちょうどエナジードリンクが自販機で手軽に販売されるようになった時期にあたります」(山口先生) 1缶あたり100ml以上含まれているエナジードリンクも 「食品中のカフェイン濃度を見ると、コーヒーや紅茶、緑茶など日常的に摂取する食品にカフェインが含まれていることがわかります。また、コーラなどの清涼飲料水にも含まれていますが、とくにエナジードリンクには1缶あたり、コーヒー2杯分に相当するカフェインを含むものもあります。 エナジードリンク製品に記載されている表示をよく確認し、妊婦や授乳中の女性、カフェインに敏感な人などは飲用を控えてください。</p>