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令和元年の夏ごろ、防衛省は東京・市谷の庁舎で幹部を集めた会議を開いた。自衛隊の稼働率に関する対策を話し合う場だった。「なぜ今、こんな議論をしているのか。これは深刻だぞ」怒気を含んだ幹部の発言に室内は静まり返った。会議では部品不足で戦闘機や艦艇の稼働率が5~6割にとどまっていることが…