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時々来てくれる娘は、私の背中を手のひらでトン、トンとたたく。ここを伸ばしなさい、との合図だ。以前は「はい!背中!」と声をかけられ、肩甲骨を寄せていたが、いつの間にかトン、トンになっている。 子どもの頃、風邪で寝込むと、布団の左右をそっと押さえてくれた母のトン、トン。今は娘のそれと…