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画・北村さゆり [PR] 「うちと、あんたら以外に、もう一つだけあるだろう……」 手当てを受ける惣弥は、痛みに顔を歪(ゆが)めつつ言った。 「まさか」 「おいおい……」 多聞丸は顔を引き締める。確かに、一つだけある。次郎も察しが付いたらしく額に手を添えて漏らした。 「ああ、金毘羅義方(こん…