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『尚(なお)、赫々(かくかく)たれ 立花宗茂残照』(羽鳥好之)同様、関ケ原合戦を扱った傑作である。羽鳥作品が3代将軍家光の御世(みよ)からこの合戦を振り返っていたのに対し、伊東作品はヒリヒリするようなリアリズムで、現在進行形のこの合戦を描破している。500ページにわたる大部の一巻の内…