12月7日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されている全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同/ルーキーテストは1日目午後のセッション2が行われ、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が1分35秒613でトップタイムを記録した。2番手には山下健太(KONDO RACING)、3番手には平川亮(TEAM IMPUL)が続いている。
午前のセッション1の後、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の走行をはさみ14時からスタートしたスーパーフォーミュラ合同/ルーキーテストの初日午後走行。なお、午前中にクラッシュを喫してしまった佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)もマシン修復が完了し走行を行っている。
セッション2でもシグナルグリーンと同時に多くのマシンがコースインしていきアウトラップをこなしていくが、デグナーカーブ進入で小高一斗(KONDO RACING)がコースアウトしてしまい開始早々に赤旗中断の事態に。なお、セッション2は赤旗の影響で10分間の延長となっている。
セッションはその後14時10分から再開。序盤は宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が1分37秒412でトップにつけるも、大嶋和也(ROOKIE Racing)が1分37秒104、そして平川亮(TEAM IMPUL)も1分36秒891でトップタイムを更新してくる。
さらにその後ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が1分36秒794を記録してタイミングボードの先頭に浮上する。そのまま1時間が経過しようとしたが、デグナーカーブふたつめのバリアに佐藤が突っ込んでしまい二度目の赤旗が提示される。
佐藤に大きなケガなどはないものの、マシンは午前に続いてダメージを負ってしまい回収が行われた。セッション2は15時10分から再開を迎え、小林可夢偉(KCMG)が1分37秒242で7番手に浮上してくる以外はロングランやピットアウト/インを行う車両が多くセッションは膠着状態が続く。
15時を過ぎてくると鈴鹿サーキットの上空は厚い雲に覆われ日差しがなく肌寒いコンディションに変化していく。そんななか坪井翔(INGING MOTORSPORT)が1分36秒438にタイムを上げトップに浮上してくると、同じくINGING MOTORSPORTのチームメイトである阪口晴南も1分37秒147で5番手にポジションを上げる。
さらに残り40分ということころで山下健太(KONDO RACING)が1分36秒332をマークしてトップに立つと、この時点でトヨタ勢がトップ6を独占。ホンダ勢最上位は7番手の大津弘樹(DANDELION RACING)というポジションになる。
セッション終盤には平川亮(TEAM IMPUL)が1分36秒325でトップタイムを塗り替える。その後は各車ニュータイヤを履いてコースインし、アタックシミュレーションの時間帯に突入していく。
まずは小林可夢偉(KCMG)が1分36秒077でトップに立つと、続いて坪井がこの日初の35秒台となる1分35秒970を記録して“先輩”可夢偉を上回る。しかしその直後には山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が1分35秒613で暫定首位へ躍り出ると、好調の平川も1分35秒773にタイムを上げ2番手に飛び込む。
そして残り1分ほどで山下が1分35秒664を記録、平川を上回り2番手に入るとセッション2は山本がトップのままチェッカーフラッグとなった。ルーキー最上位は1分36秒510で9番手に入ったリアム・ローソン(MUGEN)となり、続いて太田格之進(DANDELION RACING)が11番手、そしてイゴール・フラガ(TEAM IMPUL)が13番手となっている。
スーパーフォーミュラ鈴鹿合同/ルーキーテストは12月8日も2時間の走行が2セッションが行われる予定だ。