6日のダカールラリー第6ステージは、ハイル~リヤド間で357kmのSS(競技区間)が行なわれた。
さまざまな路面が入り混じる気を使うコースで、日野チームスガワラの日野600はスタート間もなく水温が上昇。何とか対策したが、このタイムロスが響いて、累積順位を1つ落としてしまった。
文/トラックマガジン「フルロード」(日野チームスガワラSNSより)、写真/日野チームスガワラ・ASO
ロングステージの序盤で水温上昇のアクシデント
6日は、ハイルからリヤドまで357kmのSSを含む920kmのロングステージ。
ハイブリッドシステムを搭載した日野600シリーズでトラック部門に参戦している日野チームスガワラ(菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組)は序盤に水温上昇に見舞われ、対応に約1時間半を要したが、その後は挽回して同部門総合16位でゴールした。
この日までの累積順位をトラック部門14位とした。
気の抜けないステージでトラック部門総合16位でゴール
この日のSSは 砂地のハイスピードピストに始まり、間もなく砂丘越えの区間に突入。
終盤は岩場を登り、台地を走ってゴールに到着する。雨は降っておらず、砂は締まって砂丘も走りやすかったが、砂丘の奥側で崩れている場面もあり、気の抜けないステージだった。
リヤドに到着した車両はメカニックたちが水温上昇の原因を特定するためにチェックを行なっていた。
6日のビバーク地変更に伴い、7日・8日はリヤド~アル・ダワディミ間を往復する行程とされ、7日のアル・ダワディミはアシスタンス不在のマラソンビバークとなる。
ただし、7日のSS終了後にはサービスパークが設けられ、アシスタンスによる整備が可能だ。
チームメンバーのコメント
菅原照仁
走り出して数キロで水温が上がってしまい、そのまま走行できる状況ではないので、停まって水を入れたり対策をしました。その後は普通に走れましたが、エンジン本体に影響が出ていないか、ちょっと心配です。
染宮弘和
今日はナビゲーションにむずかしいところはなく、停まった際には望月さんのメカニック作業のお手伝いをさせて頂きました。それにしても雨が多いですね。
望月裕司
水温上昇は一旦収まっても300kmぐらい走ると再発します。自分でも原因かなと思うことはあるのですが、明日のスタートも早くて、いろいろなことを試すには時間がない。乗車メカニックとしてなんとかダメージを最小限にとどめるべくベストを尽くしたいと思います。
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