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「さあ、行こうか」 短いコーヒーブレイクを終え、リサイクルボックスに空き缶を押し込んでから、二人は歩き出した。 謙介は、前方を見て、はっとした。 スマホの住宅地図と照らし合わせる。 あれだ。間違いない。 「どうしたんですか?」 千春は、怪訝(けげん)な様子だ。 「あの家だよ。わかるかな…