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「入ります」という声とともに男性スタッフが診察室に運んできたのは、1羽のシマフクロウだった。鋭く曲がった大きなくちばしで、スタッフが腕に着けた革製の防護手袋をかむ。「ガツガツ」という音が響く。 「眼底に異常はないようだ」。暗くした室内で検眼ライトを手に、斉藤慶輔(57)が慣れた手つき…