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ここにひとつの箱がある。名を「う」箱といい、旨いの「う」からとられた。 お菓子の包み紙やレストランのカード、走り書きのメモたちをたらふく頬張っている。 名付け親は私ではなく、敬愛する向田邦子先生から拝借した。食いしん坊の密やかな楽しみである。 曇り模様の世の中でも変わらない小さな幸…