ラグジュアリーブランドと、レアなフルレストアポルシェ編
今週は導入トレーニングで福岡に出張っていますが、空き時間を利用してクライアントを訪ねてみました。福岡市内でアストンマーチンとマクラーレンを扱う、Eisan Motors様です。空冷ポルシェを現代的にレストアすることで有名な、シンガー・ヴィークルデザインの日本で唯一の代理店として昨年契約、3番目となるブランドを始めたところです。
GMのジェームスさんは異業種出身
「現在のショールームは2016年に完成し、九州エリアのお客さまへ、Aston MartinとMcLarenをお届けするようになりました。また昨年からですが、Singer Vehicle Designのビジネスを開始しました。親会社の永三汽車(Yunsan Motors)も台湾で代理店をしていますので、日本市場の代理店契約を結ぶことになったのです。実はSingerの話しをする時には、Porscheの名称は使えません。それがドイツのPorsche AGとの約束です。」そうだったんですね!大事なブランド名称は制約があるので、気を付けましょう。
メインのビジネスはAston MartinとMcLaren
アストンマーティンは現在、SUVタイプのDBXが好調なので、生産キャパシティーの60~70%をDBXに割り当てているそうです。この日も納車を待つDBXがワークショップに鎮座していました。やはりSUVは、世界中で人気が高いですね。
再びジェームスさん、「2013年に遡りますが、弊社の創業者がPorsche 964タイプをSingerへオーダーし、今でも所有しています。それがきっかけになり、2020年に先方からお話しをいただいて、台湾や日本でも取り扱いを始めたのです。」ジェームスさんは生粋の台湾人ですが、Yunsan Motors(台湾の親会社)に移る前は、違う業種のヨーロッパ支局で働いていた国際人です。
続いてアストンマーティンのお話しを聞いてみましょう。「時々、他社で購入されたお客さまもいらっしゃいますが、もちろんしっかり整備させていただいています。もし、点検や車検はもちろん、何か整備でお困りのことやご相談があれば、お気軽にご連絡いただきたいですね」と、アストンマーティンのサービスマネージャー「若松さん」。頼もしい限りです。
導入いただいたアプリについても、「お客様にメールやSMSをお送りして、コンディションを説明する動画を見ていただくと、大変喜んでいただけますし、一目で理解できるので説明が楽です」。三方良しで、皆さんに喜んでいただけるのは、有り難いですね。アストンマーティン担当とマクラーレン担当のメカニックさん達、誇りをもって仕事をしていらっしゃいます。
また、現場でマクラーレンを見つつポルシェにも詳しい、ワークショップマネージャーのKさんにもお話しをお聞きしましょう。「シンガーは空冷ポルシェの現代版アップデートで、いわゆるフルレストアと言われる種類の完成車となります。状態の良い空冷の個体を見つけ、そのクルマをシンガーの本社があるカリフォルニアに送り、そこから本格的なレストアが始まります。実は以前ポルシェを整備した経験があるのですが、レストレーションや現代風のアップデートは、腑に落ちる内容ばかりですね。」 触ってこそ分かる違いでしょうか。
再びジェームスさん。「既にいくつかSingerのオーダーはいただいていますが、完成までは大よそ2年かかりますから、お客さまへのデリバリーは早くても来年です。」エンスーなご趣味は、気の長い話しがお約束です。
ビルの1FはMcLarenショールーム、2FがAston Martin用ショールームです。
こちらの店舗では山口の西部から、九州・沖縄をカバーしていますから、何かありました下記までどうぞ。
http://www.eisanmotors.com/contact/
TEL:092‐611-8889
ちなみに、入庫の際にご依頼いただければ、Aston MartinでもMcLarenでも、ご自身のクルマの診断やコンディションなどを動画でお見せします。こちらもお気軽にお申し付けください。
Singerについてはこちらもご覧ください。
http://www.eisanmotors.com/news/singer-vehicle-designx%e6%b0%b8%e4%b8%89motors/
Text&Photo、Movie:ナカタ ヒロユキ
【筆者の紹介】
ナカタ ヒロユキ
少年の頃からクルマが好きで、輸入車のセールスとしてキャリアをスタートし、インポーターでは法人営業や中古車を含め、様々な営業関係のマーケティングを経験。その後ドイツ系の会社で、業務支援アプリを全国の自動車ディーラーを中心に営業中。ほぼ毎週どこかへ出没するが、時には愛機Buellに跨ったり、料理を楽しんでいる。