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『ちとせ』 ◆高野知宙(ちひろ)著 (祥伝社・1760円) 17歳のデビュー作だ。 舞台は、博覧会の開催に沸く明治5年の京都。天然痘にかかり、失明の不安を抱える少女ちとせは、同世代の少年・藤之助(ふじのすけ)らと交流を深めながら三味線の腕を上げ、成長していく。 「上手(うま)いって、何や」。…