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(ハヤカワ演劇文庫・1980円) 日常描く短編小説のような戯曲 長崎の、坂の上にある一軒家。庭先から遠く、盂蘭盆会(うらぼんえ)の精霊流しに光る川が見える。 その家に、数年前の大水害で両親を失(な)くした兄弟、それに妹の三人が住んでいる。兄はすでに役所勤め、一浪中の弟と学生の妹の一家を…