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とても大部で読み進むのに努力を要する書物である。しかし、今をときめくエマニュエル・トッドの著作だ。読まないわけには、いや、手に取らないわけにはいかないだろう。 著者は、歴史人口学を基礎とする文化人類学者である。人々の「生き死に」を数値化した人口動態を基本データとし、そこから社会の…