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画・北村さゆり [PR] 「石掬丸(いしすくいまる)」 身の回りのことを手伝うため、隣の間に控えている。 「はっ」 襖(ふすま)を開けた時、すでに石掬丸の手には刀が握られている。曲者であるかもしれないと判(わか)っている。屋敷の者にしては跫音(あしおと)が激しい。そもそもこの時刻に呼びに…