AMDのRyzen 7000シリーズやIntelのRaptor Lake-Sに対応する一部マザーボードではPCIe Gen 5.0まで対応したNVMe SSDの搭載が可能となっていますが、今回日本の価格.comにCFD Gaming製のPCIe Gen 5対応NVMe SSDの価格情報が初めて出現しましたが、驚異的な価格になっています。
PCIe Gen 5対応NVMe SSDは1TBで5.7万円。PCIe Gen 4世代より3倍以上の価格に
AMDのRyzen 7000シリーズに対応する600シリーズマザーボードやIntel Raptor Lake-Sと共に登場したZ790マザーボードではPCIe Gen 5に対応したNVMe SSDスロットが搭載されていますが、今回このPCIe Gen 5に対応するCFD Gaming製のNVMe SSDが価格.comに一時的に掲載されたようです。
掲載されたのはCFD GamingのPCIe Gen 5の仕様はPhison E26コントローラーを搭載し、10GB/sの読み込み、9.5 GB/sの書き込み性能を誇り、1500K IOPsに加え、20mm厚の冷却フィンと小型ファンが搭載されています。
このNVMe SSDの価格は、1TBモデルが5.7万円、2TBモデルが11.5万円、4TBモデルが23万円となっています。
現行のCFD製PCIe Gen 4対応のハイエンドNVMe SSDでは1TBが1.5万円程度、2TBが3.3万円、4TBが6.4万円の価格になっているため、PCIe Gen 5版はPCIe Gen 4に対して3~4倍程度の価格で販売がされるようです。
PCIe Gen5対応NVMeは爆熱気味。冷却ファン搭載は必須になる模様
このCFD製PCIe Gen 5対応 NVMe SSDに搭載されているPhison E26ではPCIe Gen 4 NVMe SSDなどで多く採用されていたPhison E18に対して製造プロセスが16nmから7nmと大幅なプロセス微細化が行われています。また高い転送速度を実現するためTDPも最大14WとタブレットPCに近い消費電力になっています。そのため、メモリーコントローラーの製造コスト自体が高くなっている他、冷却機構もPCIe Gen 4世代に比べて高性能化が必要となっているため、価格が大幅に上がっているものと考えられます。
PCIe Gen 4に初めて対応するNVMe SSDについてはPCIe Gen 3対応NVMe SSDに比べて価格は上がったものの、数倍になるという事はありませんでしたが、PCIe Gen 5対応NVMe SSDについてはまだ公式な発売は迎えていませんが、PCIe Gen 4の2倍程度の価格で最初は販売されると覚悟した方が良いかもしれません。
また、今後どのような技術が出るかは分かりませんが、少なくともPCIe Gen 5化でメモリーコントローラーが大幅な進化(16nm➡7nm)やTDPの上昇などコスト高騰要因が非常に多くなっている他、PCIe Gen 4でも性能的に不足する場面は無いためまだまだPCIe Gen 4が主流であり続けると考えられますので急いでPCIe Gen 5対応NVMe SSDを買う必要はないとも考えられます。
すぐに買えるかは分かりませんが、新型PS5と言われている『CFI-1200』のエントリーがAmazonで開始されていますので、欲しい方は早めのエントリーする事がオススメです。
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