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 4日、ダカール2023は北部のハイルを基点にしたループコースで425kmの競技を行ない、日野600シリーズでトラック部門に参戦している日野チームスガワラ(菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組)は、序盤にトラブルに見舞われながらもトラック部門総合20位でゴール。同日までの累積順位を総合16位とした。

文/トラックマガジン「フルロード」(日野チームスガワラSNSより)、写真/日野チームスガワラ・ASO

複雑な路面のハイル基点のループコース

ハイル基点のループコースでトラブル発生! 日野チームスガワラは不具合を克服しステージ4を無事ゴール!【ダカールラリー2023】
第4ステージゴール後にトラブル対策を語る望月裕司

 ハイルに至る3日(第3ステージ)の競技は悪天候のために後半のコースが一部短縮されたが、4日は天候が回復。SS(競技区間)も予定通りに実施された。

(なお、前日のコース短縮に伴い競技車両の走行距離が異なるため調整が行われ、第3ステージ終了時点の日野チームスガワラの順位は、ステージ15位、累積12位となった。)

 第4ステージはハイルを起点に北回りで戻ってくるループコースで、序盤の砂丘越えのあと、山間地やガレ場を越え、最後は砂丘を下ってゴールするというもの。ナビゲーションも場所によっては複雑だった。

レース序盤でトラブル発生

 日野600シリーズはスタート間もなく異音と異臭が発生。駆動系のフリクションも感じたため、コース上に車両を停めて各部の点検を行なった。

 その結果、摩擦材がローターに接触していたパーキングブレーキを外したが、異音は消えず。再び停まって点検し、外れていたインタークーラーホースを修復したところ不具合は解決した。

 このトラブル対応に約2時間を要したが、そこからはハイペースで追い上げ、無事SSをゴールした。序盤のトラブルの影響で、この日はステージ20位となり、累積順位も16位に下がった。

 5日は再びハイル基点のループコースで、東方向に反時計回りに375kmの競技区間が予定されている。

チームメンバーのコメント

菅原照仁
異音の原因としてハイブリッド用の電動機も疑い、プロペラシャフトを外したまま走りましたが、実際にそれが悪かったわけではなさそうです。トラブルは残念でしたが、無事にゴールできて良かったです。

染宮弘和
トラブル解決に2時間を要したため、終盤は日没後になってしまいました。暗くなると見えにくいので気を遣います。ナビゲーションは問題なく終わったので、まあ良かったです。

望月裕司
競技中のトラブル対策は時間がないので、怪しいものは外す方向となります。今回、ハイブリッドモーターは原因ではなかったようですが、仕方ありません。今日はほとんどの距離をハイブリッドなしで走ることになりました。

土屋拓麻マネージャー
初めてダカールの現場に帯同して、日本ではわからないことが一杯あることを改めて認識できました。課題が見えてきたように感じています。

濱井抄太郎
今回のハイブリッドはキャパシタの容量や電動機の出力は同じですが、エンジンとの総合出力を一定のラインで抑えるなど、限られた容量で効果的にアシストを行なう工夫をしています。熱対策を施したうえでエンジントルクの余力で発電する領域を広げたこと、また乗員がハイブリッドの使い方に慣れて頂いたことでエネルギーの出し入れが大きくなり、今のところハイブリッドの効果は高くなっているようです。

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