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新年早々、こんなに小気味の良い小説を読まされちまったら、一体ぇどうしたらいいんでぇ。いやなに、次の締切(しめきり)がくれば大人(おとな)しく書評は書きますよ、だが本音を言えば向こう1カ月はこの小説に登場した様々な人たち――江戸の庶民を官軍から救おうと駿府城の総督府へ向かう輪王寺宮…