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「父上は女性を殺すことは、いたしませぬよ」 「けど、心は殺しておしまいになるのでしょう。それとも私が一際[ひときわ]弱かったのでございましょうか」 朝日[あさひ]御前は龍[たつ]姫を後ろから抱きしめた。 「姫はまだ幼かったのです」 当時が七つ。今でも九つ。どれほど気丈に振る舞っても、…