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「石っこ賢さん」。宮沢賢治は、こう呼ばれるほど石集めに熱中した。石で生計を立てようとまで考える。質屋を営む父は、商才のない息子を案じて進学を許す。石への情熱は地質学の研究に向き、やがて詩や童話を刻む言葉になった◆門井慶喜さんの小説「銀河鉄道の父」は、妹トシと北上川で貝の化石を見つ…