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2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』 では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。

今回取り上げるのは、フェンシングの折れた剣をアップサイクルしている見延和靖さん。東京オリンピック・フェンシング男子エペ団体金メダリストでもある。

僕たちが普段使っている剣は、折れるとそのまま廃棄されてきました。もったいないので、その剣を使ってメダルと包丁にアップサイクルしました

3カ月から半年使うと折れてしまうフェンシングの剣は、これまで産業廃棄物として捨てられていた。

長年これをもったいないと思っていた見延さんは、「折れ剣再生プロジェクト」を発足。地元・福井県の刃物産業の協力を得て、包丁やメダルに生まれ変わらせている。

◆折れた剣をもう一度剣に蘇らせたい

「魂のこもった剣を蘇らせたい」という想いから始まったこのプロジェクト。立ち上げの背景を、見延さんは次のように語る。

「いい時も悪い時も支えてくれて、次は僕たちが恩返ししていく番。地元・福井県のみなさんと一緒に何かひとつの形を作れたらなと思って。地元にもたくさんいい職人さんがいましたので、まずは福井からというところではじめてみました」

折れた剣で作られた包丁は、普通の包丁よりもしなるのが特徴で、切れ味もいいそう。日本全国の職人技を世界に伝えたいと語る見延さんが、未来に叶えたい夢は?

「最終的には折れた剣をもう一度、剣に蘇らせ、メイドインジャパンのサイクルアップされたフェンシングの剣で世界と戦える。そんな環境ができたら何よりもうれしいです」

なお、次回2月4日(土)放送の『しあわせのたね。』では、四季折々の自然を満喫しながら森林の再生に励む人を特集する。