Microsoftが、OpenAIのChatGPTのより強化された高速バージョンを数週間のうちにBingに組み込むことを計画している事が、Semaforによって報じられている。
この新たなChatGPTは、現行バージョンで利用されている「GPT-3.5(text-davinci-003)」ではなく、近くOpenAIが公開するとされている、新たな大規模言語モデル「GPT-4」に基づき、「現行バージョンよりも遥かに高速に反応し、より人間らしい答えを返し、答えはより詳細なものになる」と、製品に詳しい関係者は述べているとのこと。
Microsoft製品にChatGPTが組み込まれる予定であることは、これまでGoogleがほぼ独占してきたインターネット検索において、新たな競争を巻き起こすことが期待される。GPT-4を使うことで、Bingは単にリンクのリストを表示するだけでなく、人間らしい回答をユーザーに提供することができるようになるだろう。
また、Semaforによると、OpenAIはまた、モバイル版ChatGPTアプリをリリースし、同社の画像生成ソフト「Dall-E」の新機能として、AIの力を借りて動画を作成するテストも予定しているとのことだ。
今回の報道に先立ち、The Informationは先月、MicrosoftがBingの検索結果とのChatGPT統合を準備しているほか、OpenAIの言語AI技術をWord、PowerPoint、Outlookなどのアプリに導入するとの噂を報じていた。
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