このニュースについて郷先生にお話しを伺います。
編集部:
国立感染症研究所のオミクロン対応2価ワクチンの調査から、どのようなことが分かったのか教えてください。
郷先生:
今回の国立感染症研究所の調査は、2022年9月20日~11月30日の期間で、関東地方の10医療機関の発熱外来などを受診した16歳以上の患者のうち、
4040名を対象におこなわれました。今回の調査では、「ロジスティック回帰モデル」を用いて、オッズ比と95%信頼区間(CI)を算出しています。
対象者をワクチン接種歴で17分類して、PCR検査の陽性者と陰性者とで比較しました。
その結果、オミクロン株対応2価ワクチン(BA.1かBA.4,5を問わない)接種後14日以降で、発症予防効果が71%であることが分かりました。
編集部:
国立感染症研究所のオミクロン対応2価ワクチンに関する報告について受け止めを教えてください。
郷先生:
上述のデータから、2価ワクチンは非常に有効性が高いということが分かりました。
また、この研究では触れられていませんが、重症化予防にも強い効果があるというデータもあります。
重症化予防については、既にある1価ワクチンでも十分なものがありましたが、オミクロン株そのものの重症化率が比較的低いこともあり、
1価ワクチンを接種し続けるのと途中から2価ワクチンに変更する事を比べたときに重症化率が違うというデータはありません。
ただし今後、オミクロン株の特徴を持ちながら重症化率が高いウイルスに変異する可能性もないわけではありませんから、
そのようなときにこのワクチンを接種していることで重症化を予防できる可能性も高いと推測されます。
利点ばかりではなくワクチンの副反応についても目を向けたとき、1価ワクチンよりやや強かったという人もいる一方で、
1価ワクチンよりもむしろ副反応が弱かったという人もいらっしゃいます。
どの程度差があるのかというデータはまだ出てきていないですが、少なくとも副反応が異常に強いということはなさそうです。
[この記事は、Medical
引用元: ・【オミクロン株対応2価ワクチン】「高い発症予防効果」を確認 [クロケット★]
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