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<p>熊本地震で被災の南阿蘇鉄道 今夏全線再開へ準備着々 建て替えの立野、高森両駅舎は3月完成 新車両も運転訓練開始へ|熊本日日新聞社</p><p>熊本地震で被災の南阿蘇鉄道 今夏全線再開へ準備着々 建て替えの立野、高森両駅舎は3月完成 新車両も運転訓練開始へ|熊本日日新聞 #熊本のニュース #熊本日日新聞 #熊日 #熊本</p><p></p><p>熊本地震で被災の南阿蘇鉄道 今夏全線再開へ準備着々 建て替えの立野、高森両駅舎は3月完成 新車両も運転訓練開始へ 熊本日日新聞 | 2023年1月2日 06:58 建設が進む高森駅の新駅舎(右奥)の天井や回廊には、木材同士で支え合う「相持ち工法」(手前)が用いられる=高森町 南阿蘇鉄道が2両導入する新車両「MT4000形」=高森町 2016年の熊本地震で被災し、高森(高森町)-中松(南阿蘇村)の部分運行を余儀なくされている南阿蘇鉄道で、今年夏の全線再開に向けた準備が進んでいる。鉄路の両端にある立野駅と高森駅は、それぞれを管理する同村と同町による建て替え工事が進行し、いずれも駅舎は3月末に完成予定。同鉄道も新車両を導入し、今月から運転訓練を始める。 昨年12月中旬、立野駅前にある創業115年の老舗「ニコニコ饅頭[まんじゅう]」。店先から工事現場を臨むと、鉄製の柱や梁[はり]などが建ち、駅舎の全容が大まかに分かる。同駅を通るJR豊肥線は20年夏に再開したが、プラットホームのみで駅舎はない。4代目店主の高瀬大輔さん(50)は、南阿蘇鉄道の再開でにぎわう駅舎を想像し「お客さんを店頭で迎える日が待ち遠しいですね」と声を弾ませる。 立野の新駅舎は21年10月に着工し、事業費は4億3300万円。村産業観光課によると、鉄骨2階建てで旧駅と同じく無人駅だが、交流スペースを兼ねたテラスを2階に備える。6月をめどに駅前広場と、旧立野小グラウンドの一部を活用した駐車場も整備する。 「阿蘇観光の出発点、南阿蘇の玄関口としてふさわしい建物にしたい」と同課。不通区間にある村内4駅のうち、阿蘇下田城ふれあい温泉駅は内部を改装するが、名物の温泉は再開を断念。ほか3駅は地元住民や入居するテナントが管理清掃しており、再開準備も整っているという。 一方、高森駅は駅舎新設とともに駅周辺の再開発も進む。町政策推進課によると、南郷谷の雄大な景色を楽しめるよう、ホームの長さはこれまでの約2倍の160メートルに延長。21年12月に着工した木造2階建ての新駅舎(事業費4億3010万円)に加え、通学する高校生らの学習スペースや防災拠点も兼ねた交流施設も新設する。2棟は回廊と芝生広場でつながり、現駅舎のシンボルを継承した塔も作るという。 新駅舎の特徴は天井や回廊などに、立体的に組んだ木材同士が互いを支え合う「相持ち工法」を用いている点。施工する竹内工務店(熊本市)の岩元政貴係長(48)は「強度を保ちつつ太い柱を減らすことで空間が広く見え、デザイン性も高くなる」と説明する。 同鉄道も今夏の全線再開に向け、普通列車の新車2両を導入。今月から運転士の訓練走行などを始めるため、新車両と出合う機会もありそうだ。 社長の草村大成高森町長は「全線復旧と同時にJR肥後大津駅(大津町)への乗り入れも目指している。熊本に限らず全国に愛される鉄道を目指し、職員一同力を合わせていきたい」と意気込む。(上杉勇太) 注目コンテンツ</p>