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<p>熱々が嬉しい時期でも、注意! 熱過ぎる物に潜むリスクとは</p><p><食道がんのリスク> 寒い時期は温かい飲み物がほしくなりますが、「温かい」を通り越して熱過ぎると、食道がんのリスクを高める恐れも。 紅茶やほうじ茶、コーヒーなどは非常に熱い状態で淹れるため、少し冷ましてから口にする習慣を身に付けると良いかもしれません。</p><p>寒い時期には、温かい飲み物がほしくなるもの。しかし、「温かい」を通り越して熱過ぎる飲み物や食べ物は、食道がんのリスクを高める恐れがあるといいます。</p><p>食道は口から入った食べ物に直接触れる気管です。熱いものやアルコール、たばこ、辛いものなどの強い刺激を受けると、食道の細胞の遺伝子が傷つけられてしまいます。何度も傷つくとそれを修復するために細胞分裂が頻繁に行われますが、その過程でがん細胞ができやすくなるのではないかと考えられます。 がん細胞が発生しても通常は免疫の働きで排除できますが、リスクを高める生活習慣が多いと排除できなくなり、がんを発症しやすくなるのです」(吉田院長) 私たちは、普段どれぐらいの温度でお茶やコーヒーを飲んでいるのでしょうか。農林水産省の資料には「お茶やコーヒーを淹れる際の湯の温度」が紹介されています。 その資料によると、紅茶やほうじ茶は100℃の熱湯、コーヒー(レギュラー)は90〜95℃など非常に熱い状態であることが分かります。 あくまでも淹れる際の温度なので、ティーポットや急須からカップなどに注ぐと、温度は下がりますが、それでもかなりの高温です。 また、お味噌汁の好みの温度についてウェザーニュースでアンケート調査を実施したところ、「熱々」という回答が約半数の47%に上りました。飲み物だけでなく、熱過ぎる食べ物にも注意したほうが良さそうです。 食道がんを予防するには 「お茶やコーヒーなどの飲み物は、できるだけ熱々で飲むのを避けて、少し冷ましてから口にする習慣を身に付けましょう。今の時期、おでんや鍋物などの熱々の食べ物も同じです。また、食道の粘膜を刺激するような辛過ぎる食べ物も避けた方が良いでしょう。 その他、よく言われる習慣ですが、喫煙者は禁煙し、アルコールは適量に抑えましょう。何よりもバランスの良い食事、適度な運動、規則正しい生活が大切です」(吉田院長) 熱い飲み物は体も心も温まり、寒い季節には欠かせません。安らぎタイムを続けるためにも、熱々の状態だけは避けて、少し冷まして飲むよう心がけましょう。</p>