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<p>『FF14』の外部ツール騒動で、違反者が自らアカウントを削除。「デジタル切腹」として国内外に波紋 – AUTOMATON</p><p>【ニュース】『FF14』の外部ツール騒動で、違反者が自らアカウントを削除。「デジタル切腹」として国内外に波紋</p><p>スクウェア・エニックスが開発・運営するMMORPG『ファイナルファンタジーXIV』にて起きた外部ツール騒動。一部の違反ユーザーが自らのキャラ削除を宣言したことを受け、「デジタル切腹(Digital Seppuku)」なる表現が国内外に広まっている。</p><p>その一方で、運営のおこなったHaruka氏へのペナルティは甘いと指摘するユーザーもいる。運営が公開したトピックスでは、調査のうえで外部ツールの使用が確定となった場合のペナルティ付与の具体例として、アカウントの一時停止(サスペンド)やアカウント永久利用停止(BAN)といったものが提示されている。今回はHaruka氏自身が不正行為をおこなったわけではないものの、規約違反を容認していたにもかかわらずアカウントの一時停止すら実施されなかったことに、納得がいかないユーザーも少なくないようだ。 そうした流れの中、規約違反となる行為を認め、謝罪とともにキャラクターの削除を宣言したプレイヤーもいた。その行為について、一部では当初から潔いとする声が上がっていたのだ。オンラインゲームにおいてアカウントやキャラクターの削除は、そう簡単に決意できるものではない。人によっては1万時間以上のプレイ時間を捧げているユーザーもいる。新しくやり直そうと思っても、そのアカウントを通じて増えたフレンドや、積み重ねてきた実績は帰ってこないのだ。 また、特に『FF14』においては、キャラクターやアカウント削除というのは気軽におこなえる行為ではない。 には、削除してしまったキャラクターの復活を希望する場合、専用フォームからの申込みが必要となることが記載されている。さらに、申告したキャラクターが必ず復活させてもらえるというわけではない。復活可能かどうか運営が確認した上での対応となる。そしてアカウント削除の場合は専用のフォームが存在せず、基本的に取り返しのつかない行為となっている。 そんな本作のキャラクターやアカウントを削除する潔さが海外コミュニティでも話題となったのだろうか。『FF14』の海外コミュニティを中心に、責任をとってキャラクターを削除することを「Digital Seppuku」とする表現が散見されるようになった。自らの非を認め、オンラインゲームにおける人生そのものであるアカウントを削除するというのは、まさしく切腹ともいえる行為だ。インパクトがあると同時に、なんとも妙にしっくりくる響きである。同じような感想を抱いたユーザーが多かったのだろう。やがて国内でも「デジタル切腹」というワードが話題となっていった。 その語感が話題となった一方で、「デジタル切腹」の“抜け道”について指摘もある。というのも、もちろん実際の切腹と違って、削除したアカウントはつくりなおすことができる。オンラインゲームにかぎらず、SNSなどで人間関係のトラブルが起きた際に、アカウントをつくりなおすこと自体は決して珍しいことではない。コミュニティで問題行為を起こしたとき、火消しのために敢えてデジタル切腹をして、新しいアカウントに転生するというケースもあるだろう。別アカウントに転生するところまでセットとなると、潔さとは真逆の行為にも感じられる。 今回の『FF14』の騒動においても、デジタル切腹したユーザーに対して「潔い」と関心する声もあれば、反省している体裁づくりとする見方や新たなアカウントで復活する可能性を指摘する声もある。デジタル切腹という責任のとり方が、本当に潔い行為と感じられるかどうかは人によって違うだろう。 なお、「Digital Seppuku」という単語は今回初めて生まれたものではない。Twitterをさかのぼると、海外ではある程度昔から使われている単語であることが確認できる。海外ですでにスラングとして定着している言葉が、今回の一幕で改めて国内ユーザーにも知れ渡った形なのかもしれない。 © SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.</p>