中国の動画配信サービス大手bilibili(哔哩哔哩)は、ライブ配信やアニメの製作・制作やゲーム事業、そしてマンガ/ウェブトゥーンも手がけ、今では日本法人も4事業部100人体制で展開している。目下、新規事業として取り組んでいるのが、日本や韓国で作った新作ウェブトゥーンを中国で二次展開(とくにアニメ開発)する、というものだ。この新規事業の室長が金 春成(きんしゅんせい)氏だ。、2010年から日本コンテンツの中華圏流通業務を行い、2015年から電子書籍取次大手メディアドゥで中国ビリビリ、韓国カカオページおよび北米の六大電子書店に日本コンテンツの配信と海外コンテンツの輸入業務担当を経て2022年にビリビリにジョインした。中国東北地方出身の朝鮮族で、中国語、韓国語、日本語のトリリンガルであり、3国のコンテンツ産業の動向に精通している。金氏に中国企業のマンガ・アニメ業界動向と、それを踏まえてなぜ「日本産ウェブトゥーンの中国アニメ化」なのかを訊いた。(前後編の前編)