もっと詳しく

懸命に伸ばしたラケットの先を、黄色いボールがかすめていった──。 歓喜の涙にくれる優勝者を視界の先に捉え、小田凱人は吸い込んだ息を大きく吐き出す。敗戦の事実を、彼は過不足なく受け止めているようだった。 「力は、出しきった。もちろん悔しいけれど、悔いはないです」 全豪オープン車いす部…