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<p>信頼回復へいばらの道 茨城・水戸京成百貨店コロナ助成金不正受給</p><p>信頼回復へいばらの道 茨城・水戸京成百貨店コロナ助成金不正受給 総務部長は調査に対し、改竄を一昨年5月に退任した前社長の指示だったと主張したが、前社長は否定したという。社内不祥事などに関する〝内部通報制度〟も存在したが、総務部が窓口のため機能しなかった</p><p>3億円以上に及ぶ新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金などの不正受給が31日、明らかになった水戸京成百貨店(水戸市泉町)。百貨店として県内で唯一営業し、大勢の…</p><p>3億円以上に及ぶ新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金などの不正受給が31日、明らかになった水戸京成百貨店(水戸市泉町)。百貨店として県内で唯一営業し、大勢の顧客を抱える同社だが、今回の不祥事で大きなイメージダウンは避けられない見通しで、再出発に向けては、社内におけるコンプライアンス(法令順守)意識の徹底が求められる。 同社によれば、不正受給の情報は同百貨店の退職者から茨城労働局へもたらされた。昨年11月、労働局の査察を受けた同社は当初、社内調査を総務部に命じたが、不正受給の当事者だった総務部が事実を隠蔽。翌12月になって取締役総務部長が出勤した従業員らの勤務実績を休暇とするデータ改竄をしていたと認めた。 総務部長は調査に対し、改竄を一昨年5月に退任した前社長の指示だったと主張したが、前社長は否定したという。社内不祥事などに関する〝内部通報制度〟も存在したが、総務部が窓口のため機能しなかった。 この日、会見に臨んだ芹沢弘之社長は「百貨店を愛してくださっている大勢のお客さまに本当に申し訳ない」と陳謝。「従業員の協力を得ながら今後、信頼回復へ向けて事業を継続していけるように頑張っていきたい」と出直しを誓った。(三浦馨)</p>