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山下奉文の評価は極めて難しい。「マレーの虎」とか「悲劇の将軍」といった語られ方もするのだが、実際に彼に会った人たちの書き残した人物評、あるいは彼の身近にいた軍人たちの表現などを確かめていくと、やはり二極化してしまうというのが特徴なのである。しかし軍官僚としても、あるいは現場型の軍…