日野自動車の大型トラック「プロフィア」の出荷が、2月中旬にも再開する。国土交通省が1月31日付で同車に対し型式指定を行なったことを日野が発表した。出荷を再開するのは、排気量8.9リッターの「A09C型」エンジン搭載車で、昨年3月の出荷停止からほぼ11カ月ぶりとなる。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
2月中にA09C搭載車型の出荷を再開
日野の認証不正問題に伴い、国交省では不正が行なわれたエンジンを搭載するトラック・バスの型式指定を取り消していた。今回「プロフィア」A09Cエンジン搭載車について、型式指定が再取得できたことから、2月中旬にも出荷を再開する予定としている。
「プロフィア」A09Cエンジン搭載車型は、日野の現行大型トラック製品で主力となってきたモデルで、出荷停止によって発注側のトラックユーザーにも影響が出ていた。そのため昨年11月18日、取り消された型式指定の再申請を行なっていた。
ただし、今回再取得した型式指定では、同一の車型でも、取り消し当時とは異なる排出ガス規制識別記号が付与されるという。現在の排ガス識別記号は、平成27年度重量車燃費基準の達成レベルが識別できるようになっているため、本来の燃費性能が反映されたとみられる。
型式指定の再申請では、不正行為のあったエンジンの燃費性能試験や排出ガス性能試験での再発防止策を徹底。また、型式指定の申請業務においても、人員の拡充とチェックの強化、申請手続における社内規則の整備、法規に関する情報収集と正確な法令解釈を行なうための体制の整備、開発・認証に関連するコンプライアンス研修の実施、データ管理・書類作成時のヒューマンエラー防止策の導入が行なわれたという。
なお、同じA09Cエンジンを搭載する大型観光バス「セレガ」についても、今年1月27日に型式指定の再申請が行なわれている。
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