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 1月29日、岡山トヨペットを母体とするK-Tunes Racingは2023年のモータースポーツ活動について発表会を行い、スーパーGT GT300クラスをはじめとする4カテゴリーに挑戦すると発表した。GT300では2022年に“再結成”した新田守男&高木真一のコンビが2023年も継続される。

 レクサスRC F GT3で毎年トップ争いを展開する強豪K-Tunes Racingは、2022年になんと12年ぶりの復活となった新田&高木のコンビ復活で大きな話題を呼んだ。その期待に応えるかのように、第1戦岡山でフロントロウを獲得するなど速さをみせ、8戦中6戦でポイント獲得を果たしたが、トラブルやアクシデントもある波が大きいシーズンとなっていた。とは言え、“幻”となったものの第6戦SUGOでは予選トップタイムを記録するなど、その実力がいまだトップクラスにあることを感じさせた。

 迎える2023年、チームは影山正彦監督のもとふたりのコンビを継続。レクサスRC F GT3とダンロップタイヤの組み合わせを継続して挑むことになった。新田は56歳、高木は52歳だが、今季もライバルの前に立ちはだかる存在となりそうだ。

「昨シーズンは2戦トラブルで入賞できませんでしたが、全8戦中6回入賞と安定した成績を残せたことは良かったと思っています。今シーズンはチームの実力を底上げして、ダンロップさんやトヨタ関係の方を始めとする多くのサプライヤーさんのお力を借りて、常に優勝や表彰台を狙える位置を走れるようにしたいです」と影山監督。

 またK-Tunes RacingはスーパーGTの他にも、岡山トヨペット取締役社長でチームオーナーでもある末長一範と中山雄一のふたりでインタープロトシリーズに挑むほか、K-Tunes Racingの原点であるOKAYAMAチャレンジカップレースのトヨタ86 N-1クラスに参戦する。永井良周、長尾秀義、大塚真弘の3人が参戦し、新田がアドバイザーを務める。

「今年で7年目のK-tunes Racingから参戦できることになり大変うれしく思っています。昨シーズンは一度表彰台に上がれましたが、それ以外は表彰台に絡めるレースがなかったので、悔しい思いをしました。チームもずっと頑張ってくれているので、僕自身もプレイスタイルを大きく変えて今シーズンこそはジェントルマンクラスでもプロクラスでもチャンピオンが獲得できるようにレースをしたいと思っています」と中山。

 そして、2022年も1戦スポット参戦したGTワールドチャレンジ・アジアのジャパンカップにも挑戦することになった。車両はレクサスRC F GT3とトヨタGRスープラGT4という2台体制だ。チームはジャパンカップの4戦中3戦に参加する。

 K-tunes Racingは「2023年も多くの皆さまに感動をお届けし、チームのパフォーマンスアップとともに、チームスタッフのスキル向上をより一層加速させていきます」としている。

K-tunes Racing
2023年スーパーGT GT300クラス参戦体制

チーム名:K-tunes Racing
チームオーナー:末長一範(岡山トヨペット 取締役社長)
チーム代表:神元有司(岡山トヨペット モータースポーツ部)
チーム監督:影山正彦
ドライバー:新田守男/高木真一
WinG:井上みづな/長坂有紗/花乃衣美優
マシン:レクサスRC F GT3
カーナンバー:96
タイヤ:ダンロップ

インタープロトシリーズ参戦体制

マシン:インタープロト専用車両『kuruma』
カーナンバー:96
ジェントルマンドライバー:末長一範(岡山トヨペット 取締役社長)
プロフェッショナルドライバー:中山雄一

OKAYAMAチャレンジカップレース参戦体制

マシン:トヨタ86 N-1仕様
ドライバー:永井良周、長尾秀義、大塚真弘
アドバイザー:新田守男

ファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWS参戦体制

マシン:レクサスRC F GT3
ドライバー:TBN/新田守男

マシン:トヨタGRスープラGT4
ドライバー:野上昌範/藤井大温