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正月明けの長崎市の映画館。20歳前後だろうか、2人組の男性が券売機で選んだのは、筆者と同じ「ラーゲリより愛を込めて」だった。観客席には、ほかにも若者の姿がちらほら。意外な気がした▲原作は「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」(辺見じゅん著、文春文庫)。終戦後の過酷なシベリア抑留を描いた…