初のマイルドハイブリッドシステムを採用しながら、ブランドのヘリテージが息づくタイムレスなデザイン
ステランティスジャパンは1月26日、同グループの「Alfa Romeo (アルファ ロメオ)」ブランド初となる「マイルドハイブリッド(MHEV)システム」を搭載したコンパクトSUV、アルファ ロメオ「Tonale (トナーレ)」を発表。都内で行われたプレス発表会では昨年11月に就任した打越晋代表取締役社長が新型トナーレをアンベールし、ステランティスジャパン8ブランドの個性を活かした販売戦略に言及。電動化モデルに関しては2023年中にグループ合計で19モデルを投入するとアナウンスした。また、この日のために来日したアルファ ロメオ・ブランドCEOのジャン=フィリップ・インパラート氏も登壇し、「アルファ ロメオにとって日本市場はベンチマーク」とコメント。品質と顧客満足度の向上を背景にしたプレミアムブランド化への意欲を示した。
このアルファ ロメオ・トナーレは、2023年2月18日(土)より全国のアルファ ロメオ正規ディーラーにて発売。ラインナップは2グレードで、メーカー希望小売価格(消費税込)は「Tonale “Ti” (ティーアイ)」が5,240,000円(受注生産)、導入記念モデルの「Tonale “Edizione Speciale” (エディツィオーネ・スペチアーレ)」が5,780,000円となっている。
スポーティネスと電動化の完全なる融合
トナーレは、アルファ ロメオの核となるスポーティネスを継承しながら、ブランドの変革を指す「La Metamorfosi (ラ・メタモルフォシ/変革)」を体現した、ミドルサイズのSUV。競争が激しいSUVセグメントの中、エモーショナルなイタリアンデザイン、伝統のスポーツ性能と電動化を両立したパワートレイン、先進運転支援システムならびにコネクティビティを強みに、アルファ ロメオの新たな道筋を示す。モデル名称のトナーレはイタリア北部、スイスの国境にほど近いアルプスを望む「トナーレ峠」に由来するという。
【写真21枚】競争が激しいSUVセグメントにおいてアルファ ロメオの新たな道筋を示す一台
トナーレは、全長4,530mm×全幅1,835mm×全高1,600mmのコンパクトなボディサイズ。ステランティスグループの「スモールワイドプラットフォーム」をベースに、ワイドトラックやシャシーの剛性強化、専用の前後ストラットサスペンションの採用などにより、俊敏なハンドリング性能、リニアな応答性、そして快適な乗り心地を実現している。
パワートレインは、新開発の1.5L直列4気筒直噴ターボエンジン(最高出力160PS、最大トルク240Nm)、48V モーター(最高出力20PS、最大トルク135Nm)を内蔵した7速デュアルクラッチトランスミッション(7速DCT)、エンジン始動と回生ブレーキ機能を担うベルト・スターター・ジェネレーター、リチウムイオンバッテリーで構成される。低速時(15-20km/h前後まで)の走行はモーターで行い、モーターの負荷が高まるとエンジンが起動し、加速をアシスト。
また、アクセルをオフにすると燃費向上に寄与するコースティングモードに切り替わり、減速時には制動エネルギーから電気を生み出す、回生充電が行われる。トナーレのマイルドハイブリッド パワートレインの最大の特長は、アルファ ロメオが築いてきたヘリテージとともに、走りの楽しさと燃費向上を両立している点だ。
伝統が息づくタイムレスなエクステリアデザイン
エクステリアにも、ヘリテージと先進性を融合したデザインが随所に散りばめられている。アルファ ロメオ初の採用となるマトリクスLEDヘッドライトは、カメラによる前方認識や車速・走行状況に応じて、照射範囲や照射距離を自動で最適化し、視認性を飛躍的に高める。また、シンボリックなヘッドライトを有した、往年のスポーツカー SZなどから着想を得てデザインされた、3連のU字型デイタイムランニングライトが、アルファ ロメオの新たなシグネチャーとして個性を主張する。
サイドは、往年の「ジュリア GT」を想起させる、シンプルながらも官能的なショルダーライン。リア・サイドガラスは、スポーティでありながらエレガントな雰囲気を醸し出し、「8C COMPETIZIONE (コンペティツィオーネ)」を想起させる。リアデザインにも、3連型のLED式コンビネーションランプを採用し、ひと目でトナーレと識別できるリアビューを構成している。
通信機能を備えた新世代のインフォテインメントシステム
トナーレのインテリアは、ブランドに息づく幾多のレースの歴史を体現した、ドライバー中心のコクピットに仕上がった。ブラックを基調とし、触感にもこだわった上質なマテリアルが乗員を包み込む。ダッシュボード中央の10.25インチのタッチスクリーンでは、さまざまな車載機能を直感的に操作することができる。また、計器盤には12.3インチの大型デジタルクラスターメーターを採用し、優れた視認性を実現。
トナーレは、最新世代のインフォテインメントシステムを備える。ナビゲーションシステムは、日本のアイシン製ナビゲーションシステムを採用し、地図コンテンツをはじめとする機能や使い勝手を高める。オンライン機能も備え、施設名称による検索や天気予報、ガソリン価格、駐車場満空情報や渋滞情報(VICS)などが利用できる。
さらに、アルファ ロメオとして初めて、車載通信モジュールを全グレードに標準搭載。これにより、タッチスクリーンによる操作のほか、スマートフォン専用アプリ「My Alfa Connect (マイ・アルファ・コネクト)」やWEB専用ポータルサイトを介して、ナビゲーションの目的地設定、ガソリン残量やタイヤ空気圧、走行距離などの車両コンディションの確認や自車位置情報の閲覧が可能です。このアプリでは、停車位置から最終目的地まで、徒歩ルートを含む経路案内が可能で、快適な移動を実現。
アメニティ装備や運転支援システムも充実
トナーレには、マトリクスLEDヘッドライトや、フルADAS(先進運転支援システム)をはじめとする充実した装備のスタンダードモデル”Ti”と、ダークフロントグリルや専用20インチアルミホイール、ステアリングヒーター、レザーシート(電動調整シート・シートヒーター・ベンチレーション付)、harman/kardonプレミアムオーディオシステムなどにより、ラグジュアリーな導入記念モデル”Edizione Speciale”をラインナップ。
また、センターコンソールに備わるALFA DNAドライブモードシステムでは、エンジンやトランスミッションのレスポンス、サスペンション設定の切り替えにより、走りの性格を任意に変更できるほか、ESC(横滑り防止装置)をOFFにすることも可能。安全面においては、全グレードで充実した機能を備えており、4つのカメラで捉えた車両周辺の映像をモニターに映し出し、駐車時や狭い場所での安全なハンドル操作をサポートする360°カメラや、高速道路において車線中央の走行をアシストするレーンキーピングアシストなど、先進の安全を備えている。
国内で展開しているアルファ ロメオブランドにトナーレが加わることで、スポーティセダンの「GIULIA (ジュリア)」、ピュアスポーツSUVの「STELVIO (ステルヴィオ)」およびトナーレの3モデル展開となり、日本のお客様により幅広い選択肢を提供することが可能となる。
主要諸元・装備表、商品サイトURL: https://www.alfaromeo-jp.com/tonale/
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