元シリーズ9連覇王者であるセバスチャン・ローブは、1月19~22日に開催されたWRC世界ラリー選手権2023年シーズン開幕戦『ラリー・モンテカルロ』を制し、史上最多となるモンテ通算9勝をマークしたセバスチャン・オジエに再戦を申し込んだ。
1年前のラリー・モンテカルロでオジエと死闘を演じ、Mスポーツ・フォードWRTに4年ぶりの勝利をもたらすとともにモンテ通算8勝目を挙げたローブ。WRC史上最年長優勝記録も持つ男は22日、SNSで同郷のライバルであるオジエを祝福するメッセージを送った。
オジエによる9度目のモンテカルロ制覇により、伝統のラリーの歴史上もっとも成功したドライバーとしての地位を失ったローブは、モンテカルロでの勝利数に関してバランスを取り戻し、いつその数を9にすることができるかと尋ねた。
ローブがオジエに送ったメッセージの文面は以下のとおりだ。
「ブラボー、セブ・オジエ。WRCのリタイア組のリベンジはいつかな?」
先輩からの祝福に対してオジエは「ありがとうセブ! 来年はよろしく」と返信し、再戦を望んでいる旨を伝えた。
後日、このメッセージについて語ったオジエは、9回のワールドチャンピオンに輝いたローブと競い合うことが好きであると認めた。
再戦の可能性はあるか、と問われたトヨタのドライバーは「そう願うよ」とコメント。
「僕が競争を楽しんでいることは秘密ではない。彼がいると、いい勝負になることが多いし、僕たちがクレイジーであればあるほど良いショーになるんだ」
「来年、彼が(モンテカルロに)来てくれるのならば嬉しいし、チャンピオンシップを争う他のドライバーたちもクールなレースにしてくれるだろうね」
2023年はダカールラリーを優先し、2年連続となるラリー・モンテ出場を断念したローブだが、彼はふたたびMスポーツのパートタイム・プログラムに復帰し、フォード・プーマ・ラリー1に戻る道を探っていると考えられている。
![大晦日から2023年1月15日まで行われた世界ラリーレイド選手権第1戦『ダカールラリー2023』に参戦し、2年連続で総合2位となったセバスチャン・ローブ(バーレーン・レイド・エクストリーム)](https://cdn-image.as-web.jp/2023/01/24122150/asimg_20230109DAK0019-A.S.O._F.Gooden_DPPI_5463cf4ecd98f3d-660x440.jpg)
![2023年WRC開幕戦ラリー・モンテカルロで優勝したセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ](https://cdn-image.as-web.jp/2023/01/24122152/asimg_WRC_2023_Rd.1_489_ca63cf4ecf994cb-660x440.jpg)