三重県・志摩半島の突端にある大王崎に立つ。民俗学者、折口信夫(おりくちしのぶ)(1887~1953年)がここで、海の彼方(かなた)の常世(とこよ)に日本人の魂のふるさとがあると着想した、その感慨を追想したかったからだ。柳田国男は対岸の伊良湖岬で、ヤシの実を拾って原初日本人がたどったルート…
三重県・志摩半島の突端にある大王崎に立つ。民俗学者、折口信夫(おりくちしのぶ)(1887~1953年)がここで、海の彼方(かなた)の常世(とこよ)に日本人の魂のふるさとがあると着想した、その感慨を追想したかったからだ。柳田国男は対岸の伊良湖岬で、ヤシの実を拾って原初日本人がたどったルート…