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AMDのRadeon RX 6900やRX 6800について、GPUダイが割れるという不具合が発生していましたが、どうやらこのGPUダイ割れの原因は劣悪な環境でマイニングに酷使された事が原因であることが明らかになったようです。

Radeon RX 6900、RX 6800のGPUダイ割れはドライバーではなく劣悪な環境でマイニングが原因

ドイツで修理店を営むテック系YoutuberのKrisFix氏が1月上旬に投稿した動画にて、Radeon RX 6900とRX 6800シリーズグラフィックスカードの修理依頼が61枚も立て続けに入り、修理を試みるべくGPUクーラーを外すと一部はGPUダイが割れていたという現象が発生していたとのことです。

Kris-Fix氏はこの修理したグラフィックスカードの調査や、修理を依頼したユーザーの聞き取り調査を実施した結果、当初言われていたAMDの最新ドライバーである「Adrenalin 22.11.2」が原因ではなく、劣悪な環境で使用と保管をしていたマイニング業者による仕業であることが明らかになったとのことです。


Kris-Fix氏によると、GPUダイが割れたGPUについてはマイニングで収益をあげられなくなったマイニング業者が数週間から数ヶ月に渡って不適切な温度、湿度環境での保管をしていた可能性が高いとのことです。このような環境で保管するとGPUダイや基板の奥深くにまで湿気などで水分が入り込んでしまい、そのあとにユーザーが使い始めるとGPUダイが温度変化によって割れてしまうとのことです。実際にKris-Fix氏は劣悪な環境で保管されていた半導体製品で似た事例を経験しているとのことです。

ユーザーへの聞き取り調査によると直近で持ち込まれたRX 6900やRX 6800についてはeBayやFacebookマーケットプレイスなどフリマサイトで数週間前に購入が行われたものばかりだったということで、マイニング業者が劣悪な環境で使用と保管が行われていたRX 6900やRX 6800を一斉に大量出品していた可能性が高いとのことです。

なお、このようなダイ割れは多湿環境など劣悪な環境で保管された場合のみならず、輸送中に機構が大きく変化した場合にも注意が必要とのことで、船便など輸送時に環境変化が大きいことが明らかな場合は、製品を開封させたあと室温で十分に乾燥させてから使用することが推奨されるとのことです。

今回の事例はマイニングで酷使されたGPUの危険性が浮き彫りになる事例となっています。日本でもヤフオクやメルカリなどではマイニングで使われた様なGPUが出回っている場合もありますので、中古GPUの購入を考えている人はこのようなリスクがあることを十分に理解した上で購入する必要があります。

マイニングで酷使された中古グラボが危険な理由。欲しい場合の安全策を紹介

 

マイニングで使われるグラフィックスカードについては基本的に倉庫やガレージなど半導体製品にとって好ましくない環境で使われる場合が多く、ましてや収益が上げられず売却待ちとなったグラフィックスカードについてはコストを抑えるため今回のような劣悪な環境で保管される可能性は非常に高いと言えます。

ですので、中古のグラフィックスカードを購入する際はできる限り保証書が添付されている出品者や、出品履歴などを確認し大量にグラフィックスカードを出品していないかなど確認したほうが安全と言えそうです。

マイニングで使われたグラフィックスカードの危険性については以下の記事にも書かれていますので気になる方は見てみてください。

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NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti グラフィックスカード (LHR版)

すぐに買えるかは分かりませんが、新型PS5と言われている『CFI-1200』のエントリーがAmazonで開始されていますので、欲しい方は早めのエントリーする事がオススメです。

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