北海道といえば、日本有数の極寒地域!! となれば、そこでしか体験できないモノだらけである。そこでオススメのドライブスポットをご紹介!!
今回は道東・北見。厳冬期にはマイナス20℃さえ下回る北見には、その時期にしか見られない凍る水槽がある水族館があるのだ!!
文、写真/奥津匡倫
凍る水槽があるのは北見市の「北の大地の水族館」
凍る(水槽がある)水族館は北見市留辺蘂にある「北の大地の水族館(山の水族館)」。最寄り空港の女満別空港からはクルマで1時間半ほど。北見市街地からなら30~40分くらいのところにある。雪の時期ならあと10~20分くらい掛かるかもしれない。
冬場はとても寒くなる地域だが、国道は除雪がされること、雪がサラサラしていることなどから、明るい時間帯なら雪道ドライブに不慣れな人でも行けると思う。もちろん、十分に気を付ける必要はあるが。
思った以上に感動する!? 水面を覆う氷の美しさ
目的の凍る水槽は、北の大地の水族館の「四季の水槽」。その名の通り、北海道の川の四季を展示にした水槽で、河川が冬に凍ってしまうことを展示で表現したものなのだ。ちなみに、凍った川を展示として見られるのは世界でもここだけ。凍ってしまった冬の川で暮らす魚がどうしているのか。それが見られる場所はここにしかないのだ。
魚は変温動物だから、寒く水温が低い時期は一般的に活性が下がるというのは、釣りをする人ならよくご存じだろう。北海道の淡水魚は低水温を好むイワナやマスなどサケ科魚類が中心だが、それでも厳冬期の1~2℃程度の水温の中では活発に動き回ることはない。だから筆者も、凍った水槽なんて見ても面白くないだろう、と思っていた。実際に見てみるまでは。
冬場、外に置いたバケツの水が凍ってた、なんて経験のある人は多いと思うが、そんな氷を下から見上げた経験のある人はほとんどいないと思う。真冬の北の大地の水族館では、そんな経験ができる。水面を覆い尽くした氷は厚さ2㎝くらいあっただろうか。降り注ぐ陽の光に照らされてキラキラ輝く氷は想像した以上に美しく、氷なんて見たって面白くないと思っていた先入観は即座に覆された。
水槽が凍るのは1月、2月のそれこそ気温がマイナス10℃を下回るような時期。そんな寒さの中、わざわざ寒い思いをしなくても、と思うかもしれないが、館内は暖かい。凍えたり震えたりすることなく氷の美しさを堪能できる。一方、氷水の中にいる魚たちはというと、まったく動かない訳ではないものの、やはり動きは少ない。寒さに耐え忍ぶようにジッと春を待ち続ける? 魚たちにはちょっと同情したくなるような気も。
北の大地の水族館ではどんな体験ができる?
「北の大地の水族館」は以前の名称である「山の水族館」として長い歴史を持つが、凍る水槽などがある現在の水族館に生まれ変わったのが2012年。オープン後数年は入場待ちの長い行列ができるほどのブームとなったため、道内の人なら行ったことがあるという人もいるだろう。TVなど多くのメディアで取り上げられる機会も多かったので、道外の人でも知っているという人もいるのではないだろうか?
海に面した施設ではないので、そこにいるのは周辺地域の川などに住む淡水の生き物が中心。大きな水族館ではないので、じっくり見ても1時間ほどあれば事足りるような規模感だが、水槽内には北海道の自然を切り取ってきたような光景が再現されており、北海道の自然の豊かさを垣間見ることができる水族館だ。水槽が凍る真冬も魅力的だが、それ以外のシーズンもオススメだ。
五感をフル稼働で寒さを楽しめる!? 冬の北見ドライブ
水族館のある留辺蘂にはおんねゆ温泉という温泉もある。水槽が凍るような厳冬期だと、露天風呂に浸かっていると湯気で湿った髪の毛が凍り付く、なんてことがあるらしい。他にも、水族館に隣接した道の駅で売られているソフトクリームが“ハードクリーム化”する、みたいなこともあるとか。刺激的に寒さを楽しめる真冬の北見、オススメです!!
北の大地の水族館(山の水族館)北海道北見市留辺蘂町松山1-4 TEL:0157-45-2223 ドライブルート魅力度:☆☆ 水族館規模:☆ オススメ度:☆☆☆ 滞在時間目安:約1時間
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投稿 水族館の水槽が凍る!? 北海道のオススメスポットが衝撃すぎる は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。