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 7度のF1世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンは、メルセデスとの2年契約の締結を求めており、契約金額は1億4200万ユーロ(約196億円)だと噂されている。

 ハミルトンとメルセデスとの話し合いの機密性を考慮すれば、高額の新契約の数字は鵜呑みにはできないが、この契約は2024年と2025年をカバーするもので、ハミルトンのF1における最後の期間になる可能性がある。フランスのスポーツビジネス系ウェブサイト『Sportune』によると、ハミルトンの報酬がシーズンあたり7000万ユーロ(約97億円)になれば、現在の年間4500万ユーロ(約62億円)の契約から大幅に上昇することになる。

 しかしハミルトンの将来の契約は、現在の契約とは対照的に、世界タイトルを獲得した際に2500万ユーロ(約35億円)のボーナスが支払われるという条項が含まれないという。

『Sportune』は、ハミルトンの報酬のほとんどは、メルセデスのスポンサーであるであるイギリスの複合化学メーカー『INEOS(イネオス)』によって支払われていると主張しており、ハミルトンが設立した慈善団体『Mission 44』への寄付を行う条項もあるという。なお、イネオスの創設者で会長のジム・ラットクリフの純資産は『Forbes』誌によると150億ドル(約1兆9200億円)と推定されているが、彼はメルセデス・ベンツとメルセデスF1のチーム代表トト・ウォルフとともに、チームの共同所有者となっている。

 またハミルトンの新契約については、年間約2500万ユーロ(約35億円)で将来メルセデス・ベンツのアンバサダーを務める条件が含まれていると報じられている。

 先週ウォルフは、メルセデスとハミルトンの新契約は、二者間による「数時間」の話し合いでまとまると予想していると語った。

「この10年間で我々の関係は深まっている。彼が物理的にヨーロッパから戻り、頭を突き合わせ、少々格闘し、数時間後に白い煙を上げながら部屋を後にするだけの話だ」

ルイス・ハミルトン&トト・ウォルフ代表(メルセデス)
2022年F1第22戦アブダビGP ルイス・ハミルトン&トト・ウォルフ代表(メルセデス)