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 パイオニアからカロッツェリア「楽ナビ」のニューモデル15機種が発表された。オンラインに対応した新型モデルは、Wi-Fiスポット機能や最新スポットの検索機能、自動地図更新も可能となった。

 またフローティングモデルも新たに追加されたことで、取り付け可能車種も増加するなど魅力的なモデルへと進化した。発売は2023年3月だ。

文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb、パイオニア

■オンライン対応でさらに便利に

楽ナビ発表会にはパイオニア株式会社モビリティプロダクトカンパニーCEO高島直人氏(左)とモビリティコンシューマーカンパニー市販事業統括グループ 商品企画部 部長の田原一司氏(右)が出席
楽ナビ発表会にはパイオニア株式会社モビリティプロダクトカンパニーCEO高島直人氏(左)とモビリティコンシューマーカンパニー市販事業統括グループ 商品企画部 部長の田原一司氏(右)が出席

 パイオニアの楽ナビは、1998 年に初代モデルが発売されてから、使いやすさや高いコストパフォーマンスで話題となったモデルだ。またドライブ時間の楽しさを追求してきた。

 2023年1月19日に発表された新型「楽ナビ」は、初めてオンラインに対応することで、さらにドライブ時間の‟楽しさ”と‟使いやすさ”を実現した。また15 機種という幅広いラインアップ展開が用意され、発売は2023 年3 月だ。

 新型には、カロッツェリアのカーナビとしては初のフローティングモデルも追加されている。本体より伸びた9インチサイズの液晶画面が、よりドライバーに近い位置に取り付けられる。

 モニターは上下、左右、前後と幅広い可動範囲を持ち、角度も変更できる。またフローティングタイプは取り付け可能車種が多く、548車種にも対応するのもうれしいところだ。

 さらには「車内Wi-Fi スポット」機能を搭載し、車内でインターネット通信量を気にすることなくスマートフォンやタブレットなどで動画や音楽のストリーミング再生、オンラインゲームを楽しめる。さらには、スマートフォンなどをミラーリング接続することで、HD 画質の高精細な映像を大画面で楽しむことができる。

 新しく開発した「Doメニュー」により、スマホなどで使うインターネットでの検索と同じように、思いついたキーワードを入力するだけで最新スポットの目的地検索まで行える「お出かけ検索(オンライン)」ができるようになった。

 さらに、地図更新も通信で手軽に行えるなど、現代のニーズにあった便利さや使いやすさも実現している。

■Wi-Fiスポット機能でインターネット使い放題

ネットワークスティック同梱タイプでは「docomo in Car Connect」による高品質なサービスを受けられる
ネットワークスティック同梱タイプでは「docomo in Car Connect」による高品質なサービスを受けられる

 これまでサイバーナビやWi-Fiルーター、NP1などで採用してきたサービス、「docomo in Car Connect」に楽ナビも対応した。これは、NTT ドコモとNTT コミュニケーションズが連携して提供する車内向けインターネット接続サービスだ。

 同梱もしくは別売のネットワークスティックを接続すれば、エリアを問わず安定したNTT ドコモのLTE 通信を定額で制限なく利用できる。楽ナビが車内のWi-Fi スポットになり、通信量を気にせずスマートフォンやタブレットなどでオンラインの動画や音楽、ゲームなどを楽しめる。

 また、スマートフォンやストリーミングメディアプレイヤーをHDMI 接続することで、映像コンテンツを楽ナビ本体や後席に追加したモニターなどの大画面に表示してオンライン動画を楽しむことができる。

「docomo in Car Connect」は、NTT ドコモのLTE 通信を用途に合わせた3 つの利用プラン(1 日550 円、30 日1,650 円、365 日13,200 円/各税込)から選択が可能だ。

 また、通信を使って簡単に更新できる「自動地図更新」に対応。新しい道路など変化する街の情報を反映して最新地図へ更新できる。ネットワークスティック付きモデルでは、最大3 年間(最大5 回)、無償で地図更新が可能。

 さらに「スマートループ渋滞情報™」に加えて、「お出かけ検索(オンライン)」「ガススタ価格情報」「駐車場満空情報」など、ドライブに役立つ最新情報を利用できる。

■Doメニューで簡単検索

直感的な操作が可能な「Do メニュー」を採用。スマホ感覚で行き先の検索ができる
直感的な操作が可能な「Do メニュー」を採用。スマホ感覚で行き先の検索ができる

 「お出かけ」から「お帰り」まで、ドライブ中によく使う機能をスムーズかつ直感的に操作できるユーザーインターフェース「Do メニュー」が新たに採用された。「お出かけ検索(オンライン)」、「ダイレクト周辺検索」、「ショートカットキー」など、ドライブ中にやりたいことを集めたユーザーインターフェースとなっている。

 「お出かけ検索(オンライン)」は、使い慣れたインターネット検索のように思いついたキーワードを入力するだけで最新スポットの検索が可能。ジャン
ル、場所などに関するキーワードや住所、電話番号、郵便番号なども同じ検索ウィンドウに入力することで最新情報を検索できる。

 また、文字入力はフリック入力に対応し、一文字入力するごとに変換候補を表示するので、よりスピーディーな文字入力が可能だ。

 「ダイレクト周辺検索」は、ドライブ中に立ち寄る機会の多い、近くの「駐車場」や「ガソリンスタンド」「コンビニエンスストア」をワンタッチで簡単
に検索できる機能。オンライン接続時に「ガソリンスタンド」を検索すれば、最新のガソリン価格情報も分かる「ガススタ価格情報」として確認することができる。

 「ショートカットキー」では、よく利用するカーナビ検索やお好みのAV ソースから4 つのキーを自由にカスタマイズ可能だ。

■HD解像度の美しいモニター

HD画質の美麗な液晶モニターを採用。HDMIの入出力により、スマホと接続したり、車内に設置したモニターへの映像出力が可能になった
HD画質の美麗な液晶モニターを採用。HDMIの入出力により、スマホと接続したり、車内に設置したモニターへの映像出力が可能になった

 楽ナビ全モデルで、広視野角のIPS 方式かつ黒色の再現性に優れるNormally Black 方式を採用した高解像度(2,764,800 画素)「HD パネル(1,280×720)」と、高透過率の静電容量方式タッチパネルに高輝度LED バックライトを搭載。

 1,677 万色の色調表現を生かして、地図表示だけでなくメニュー画面もドット単位でチューニングされている。ロゴマークや信号機マーク、地図記号などを細部まで表示し、高品位で美しく見やすい描写を実現した。

 HD 解像度に対応したHDMI 入出力を搭載ししているので、スマートフォンのミラーリング接続やさまざまなHDMI 機器を接続することができる。これにより接続したさまざまなコンテンツを高精細で表示可能だ。

 また、HDMI 入力付きのリアモニターと組み合わせることで、同乗者全員で臨場感溢れる迫力の映像を楽しめる。

 別売りのオプション品としてHD バックカメラ「ND-BC300」やカーナビ連動ドライブレコーダー「VREC-DS810DC」が用意される。駐車時の後方映像や走行時の記録映像も、高画質で「楽ナビ」の大画面へ映せるのだ。

■ラインナップは驚きの15モデル

予算に合わせて液晶サイズや機能の異なる15モデルを選ぶことができる
予算に合わせて液晶サイズや機能の異なる15モデルを選ぶことができる

 車内のコンソールに溶け込む先進的なフルフラットデザインを採用。本体操作キー部分には異なるドットをあしらい、デザイン性と指先で違いを感じられる直感的な操作性を両立した。

 ラインナップは9インチのラージサイズ一体型と9インチのフローティングタイプがトップモデルで、他に8インチと7インチなどを予算に応じて選ぶことができる。

 気になる実勢価格だが、インターネット接続が可能なネットワークスティック同梱の9インチモデルのAVIC-RQ920-DCが19万円前後、9インチフローティングタイプのAVIC-RF920-DCは19万円前後となっている。

 ネットワークスティックが別売りとなる9インチのAVIC-RQ720は15万円前後、9インチフローティングタイプのAVIC-RF720は14万円前後とかなりお手頃な価格となっている。

 エントリーモデルとなる7インチのAVIC-RW120とAVIC-RZ120の実勢価格は7万円前後だ。

【画像ギャラリー】楽ナビのモデルラインナップは全部で15種類!! その進化を確認しよう(15枚)画像ギャラリー

投稿 おおネット使い放題かよ!! 「楽ナビ」大進化!! フローティングモデル追加で548車種に取り付け可能自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。