NVIDIAのGeForce RTX 4090について、3から4スロットが大多数を占める中で中国で2スロットのブロワータイプのクーラーを搭載したRTX 4090が出現しましたが、このグラフィックカードを入手したユーザーがパフォーマンスやGPU温度と騒音についてテストを行った様子がRedditに掲載されました。
ブロワータイプのGeForce RTX 4090をテスト。ファン回転数は最大5200rpmで相当うるさい模様。
NVIDIAが2022年10月16日に発売したGeForce RTX 4090では消費電力が最大450WほどになることからNVIDIAのFounders Editionをはじめ、多くのAIBモデルでも3スロットから4スロット厚のGPUクーラーを搭載していましたが、中国のGPUメーカーが2スロット厚かつブロワー型クーラーを搭載するGeForce RTX 4090を製作し、このグラフィックカードをRedditのユーザー、BotteneckEvader氏が入手し簡単なレビューを行っています。
BotteneckEvader氏によると、このブロワー型のRTX 4090については一般販売は行われておらず、AIや機械学習関連の業界に関係したため、ベンダーからこのカードの購入を打診されて購入したとの事で価格は$2675、日本円では39万円近い価格で販売がされていたとのことです。
ブロワー型のRTX 4090については筐体自体にはブランド名やRTX 4090などGPUのモデルも何も書かれておらず『GeForce』とモールス信号で『AI Edition』と書かれているだけのシンプルなデザインで梱包されていたパッケージに至ってはただの白い箱に入っていたとのことです。
NVIDIAとしては、データセンターやAI用途にグラフィックカードを使うのであれば1台100万円近いRTX Quadroシリーズの代用として数十万円のRTX 4090が使われてしまう事を回避したい狙いがあり、データセンターなどに搭載しやすい2スロットブロワー型クーラーをRTX 4090などハイエンドGPUには搭載を認めていません。そのため、このようにブランド名や機種まで隠していると見られています。
このブロワー型のGeForce RTX 4090については消費電力は最大450Wに制限されているとのことです。
GPUやVRAMの温度についてはFurMarkを10分程度動かしたところGPU側は最大82℃、VRAMは最大84℃と比較的良好な温度を示していますが、BottleneckEvader氏によるとファン回転数は5200rpmまで上昇していたため、このグラフィックカードを使う時はノイズキャンセリングイヤフォンを装着しないと耐えられないぐらいうるさいとコメントをしています。
GPUのパフォーマンスでは3DMark Time Spyは35908ptで、オーバークロックを行うと最大36956ptまでスコアが伸びるとのことです。3DMarkに記録されているRTX 4090のスコアの平均値が35978ptである事を考えると、パフォーマンス面では3~4スロットのRTX 4090と遜色のない性能であると言えます。
このブロワー型のRTX 4090についてはファンを5200rpmと言う超高回転で回す事で適切な冷却を可能にしていますが、サーバールームのような騒音を出すなどかなりクセが強いグラフィックカードのようです。
ただ、このブロワー型のRTX 4090についてはワークステーションやデータセンターなど大量にGPUを搭載する環境においても適切に冷却が出来るという事にもなるので、高価なRTX Quadroを買いたくないという法人や研究者にとってはかなりありがたい存在になると言えそうです。(NVIDIAとの契約上グレーゾーンな気はしますがね・・・)
すぐに買えるかは分かりませんが、新型PS5と言われている『CFI-1200』のエントリーがAmazonで開始されていますので、欲しい方は早めのエントリーする事がオススメです。
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