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2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』 では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。

今回取り上げるのは、「ラーメン凪」の伴ひびきさん。

「私たちの店では日本全国の生産地から厳選した煮干しをラーメンのスープに使用しています。そして使用後の煮干しは、こちらの釜で分別をして肥料にしてリサイクルしています」

多いときでは月に4トンもの煮干しを使用するという「ラーメン凪」。煮干ガラや細かい麺など、手作業を交え分別し、約80%を豚のエサにリサイクルしている。

◆被災地で目にした食の大切さ

伴さんがこの取り組みをはじめたきっかけは、東日本大震災だった。

東日本大震災のとき、東北でラーメンの炊き出し事業を行いました。そのとき、被災地の方々は食事をまともに毎日とれないので、(ラーメン)一杯を一回で食べずにとっておくということをされていました。そのような状況を見たときに、あらためて煮干を捨ててしまうのはもったいないと感じました

被災地で実感した食べ物の大切さ。その体験が原点となり、食材を無駄にせず次につなげている。

「今は煮干や鶏ガラ・麺の端材だけですが、まだまだお店から出る無駄はたくさんあると思うので、そういったものをもっともっと活用できたらいいなと考えています」

なお、次回1月21日(土)放送の『しあわせのたね。』では、“使えば使うほど森が元気になる”という日本の文具業界初の取り組みを特集する。