2023年1月10日に発売された新型プリウス。すでに2022年12月末から予約受注が始まっているというが、1月15日現在、新型プリウスの受注状況はどうなっているのか、また見積もり額がいくらなのか、紹介していこう。
※本記事は筆者が独自調査し記事化したもので、内容は時期、地域によって異なる場合がありますのでご了承ください。
文/ベストカーWeb編集部
写真/ベストカーWeb編集部、トヨタ
■すでに受注が殺到しており、1月15日以降に契約しても年内の納期は厳しいかもしれない
2023年1月10日に発売された新型プリウス。価格はすでにご存じの方も思いますが、改めて紹介しておこう。
●2Lハイブリッド
Z 2WD=370万円、E-FOUR=392万円
G 2WD=320万円、E-FOUR=342万円
●1.8Lハイブリッド(KINTO専用グレード)
U 2WD=299万円、E-FOUR=321万円
まず、トヨタモビリティ東京店に訪れたのは2022年12月23日。この段階では価格は教えてくれたものの、カタログはなく、タブレットによって写真とグレード、装備などの説明を受けた。
最も売れ筋モデルになりそうなGグレード、2WDと上級グレードのZグレード、2WDの見積もりをとってもらった。
まずは最量販グレードとなりそうなG(2WD)グレード。1.8LのKINTO専用グレードを除けば最も安いグレードとなり、なるべく安く価格を抑えて購入したい人におススメのグレードだ。
■プリウス G 2WD 車両本体価格=320万円
・ボディカラー、プラチナパールホワイトマイカ:3万3000円
・パノラミックビューモニター:6万500円
・ETC2.0ユニット(VICS機能付き):2万7500円
メーカーオプション計:12万1000円
・ETC2.0セットアップ:2750円
・フロアマット・デラックスタイプ:2万5300円
・付属品その他計2万8050円
・税金法定諸費用合計:約13万円
●支払総額合計:346万9760円
※195/60R17タイヤ+ダークグレーメタリック塗装の樹脂製ホイールキャップの付く6.5J×スチールホイールがメーカーオプション、マイナス11万2200円で選べるので、選択した場合支払総額は335万7560円となる
GグレードにはZと同じ195/50R19Rタイヤ+6.5J×19インチのアルミホイールやLEDのヘッドランプ&ターンランプ&クリアランスランプ&デイライトは装備されているものの、LEDアクセサリーランプやパワーバックドアが装備されず、フロントロワグリル&リアバンパーロワ&センターピラーガーニッシュ、ホイールアーチモールディングが艶なしタイプ、フロントウインドウのガラスはスーパーUVカット&IRカット機能レスとなる。
さらにインテリアでは、ディスプレイオーディオが、12.3インチのZグレードに対し、Gグレードは8インチ(ディスプレイオーディオPlus装備不可)となり、ZはナノイーX、ワイヤレス充電器、パノラミックビューモニター(Gは8万8000円のオプション)を標準装備。またZにメーカーオプションと用意されるパノラマルーフ(手動サンシェード付き、13万2000円)はGでは選べない。
そのほか、自動防眩インナーミラー→防眩インナーミラー、タッチセンサー付き合成皮革3本スポークステアリング→合成皮革3本スポークステアリング、イルミネーション加飾付きインストルメンタルパネル→シルバー塗装インストルメンタルパネル、サテンメッキ加飾シフトノブ→艶ありブラック加飾シフトノブとなる。
さらにZグレードはフロントドアトリムがソフトタイプ、インサイドドアハンドルやパワーウインドウスイッチがサテンメッキ加飾→Gはブラックとなり、ドアアームレスト表皮(合成皮革巻き)がGはフロントのみとなる。
シートは、2グレードともに前席シートヒーター(3段階温度調整機能付き)を装備するものの、Zが運転席8ウェイパワースポーティシート&合成皮革シート表皮、運転席オートスライドウェイ、運転席ランバーサポート、前席シートベンチレーションが装備されるのに対し、Gは運転席6ウェイマニュアルスポーティシート&上級ファブリックシート表皮と差が大きい。
安全装備についてはトヨタセーフティセンスのうち、Gグレードは緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付き)+フロントクロストラフィックアラート(FCTA)+レーンチェンジアシスト(LCA)が装備されない。また、駐車支援装置のトヨタチームメイト(アドバンスドパーク)もZに標準装備となる。
ざっと、ZとGグレードの装備差を挙げてみたが、この内容でZとGの50万円という価格差はどうなのだろうか?
営業マンの話では「装備の内容を考えると50万円高くてもZグレードをおススメします。Gグレードはメーカーオプションで選べるものが少ないですし、先進装備が付いているという満足感を考えるとやはりZグレードをおススメします」。
Gグレードの見積書では総支払総額合計は346万9760円となった。プリウスが350万円かと、かなり高くなったと思うかもしれないが、1.8Lから2LになってGグレードでも前モデルと比べると装備は充実しているので値段相応といえそうだ。
もっと安く買いたいという人は、195/60R17タイヤ+ダークグレーメタリック塗装の樹脂製ホイールキャップの付く6.5J×スチールホイールがマイナス11万2200円でメーカーオプションとして選べるので(実質11万2200円安く買える)、19インチではなく、17インチで十分という人には、こちらをおススメしたい。
■最上級グレードのZグレードの見積もり
訪問したディーラー3店舗すべての営業マンがおススメしていたのはZグレードだった。おそらく発売当初は全部入りの豪華グレードに人気が集中する傾向を受けてのものと予想できるが……。
はたしてZグレードの見積もり額はいかほどになるのか? プリウスが400万円か、と内心思いつつ、見積もりをとってもらった。
■プリウス Z 2WD 車両本体価格=370万円
・ボディカラー、アッシュ
・ドライブレコーダー(全方向);8万9100円
・ディスプレイオーディオ(コネクテッドナビ対応):6万1600円
メーカーオプション計:15万700円
・フロアマット・デラックスタイプ:2万5300円
・サイドバイザー・ベーシック:1万7600円
・付属品その他計4万2900円
・税金法定諸費用合計:約21万円
●支払総額合計:410万4480円
営業マンおススメの高機能の2つのメーカーオプションを付けて、総支払額は410万4480円だった。
もちろんメーカーオプションを何も付けなければ400万円以下に収まる。Gグレード同様、さらに抑えたいなら17インチスチールホイール+ガンメタの樹脂ホイールキャップ+195/60Rタイヤのメーカーオプションを選べば、11万2200円マイナスとなるので、さらに安く買うことができる。
■1月中旬以降、注文するといつになる?
トヨタモビリティ東京では12月26日から年末年始の休みが始まったが、その前の12月24日の段階で営業マンに聞いたところ、
「3月末までの2022年度の当社(トヨタモビリティ東京全体)での販売枠は約1600台と聞いています。おそらく年内に先行予約をしていただいたお客様でその枠がいっぱいになってしまうと思われます」。
この時点で神奈川、埼玉、千葉のほか、愛知県、大阪のトヨタディーラーに聞いてみたが、今年度販売分の枠はいっぱいで、納車の順番を決めるために抽選を行っているディーラーがあったり、まだ年内は先行予約を受け付けていなかったり、対応はまちまちだった。
その時点で納期を聞いてみたが、ディーラーによって、5台受注まで、8~12台受注までが2022年度内の納車になるかもしれなせんと、これもまたバラツキがあった。
そして、2023年となり、1月15日に再度、都内および首都圏のディーラーに電話で聞いてみたが、かなり反響があって受注が殺到しているらしく、話を聞いた営業マンはいずれもかなり興奮気味に答えてくれた。
「年初早々、新型プリウスを予約したいという取り合わせが多くなりまして、この土日は多くのお客様にお越しいただいております。しかし、当社の枠はすでに20台を超えていまして、最初に注文いただいたお客様が3月末、そのほかのお客様は5~6月頃になるかと思われます」。
12月末の段階では「今予約していただければ3月末もしくは4月には納車できるかと思います」と、この営業マンから聞いていたのだが、予想を上回る受注があったのだろう。
首都圏の営業マンからも「1月10日の発売から契約されるお客様が一気に増えたそうで、1月15日以降にZ、Gグレードを注文すると納期はいつになるのか? という質問に対し、「2023年秋頃」、「2023年冬頃」「2023年内」というふうに、正確にはわからないというのが正直なところだろう。
新型プリウスをこれから購入したいと思っているユーザーは、お近くのトヨタディーラーになるべく早く行って、営業マンと密に連絡を取ったほうがいいだろう。
コロナ禍や半導体不足による生産調整が行われており、納期がいつになるのかいまだ不透明の状況が続いているが、今後早くなるかも、遅くなるかもわからない。早く解消してくれるよう、望むばかりだ。
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