ウイリアムズ・レーシングは、メルセデスF1チームで戦略責任者を務めたジェームズ・ボウルズが、新チーム代表に就任することを発表した。2022年12月にウイリアムズは、CEOおよびチーム代表を2年にわたって務めたヨースト・カピートが、2023年シーズンを前に退任することを明らかにしていた。
1月13日、ウイリアムズは、メルセデスのモータースポーツ・ストラテジー・ディレクターを務めてきたボウルズが2月20日にチーム代表として加入すると発表した。
43歳のボウルズは、F1で21年のキャリアを持ち、ブリティッシュ・アメリカン・レーシング、ホンダ・レーシング、ブラウンGPを経て、2010年からメルセデスに所属、過去4年間、モータースポーツ・ストラテジー・ディレクターの役割を担っていた。ボウルズの貢献のもと、メルセデスは8回のコンストラクターズタイトルと7回のドライバーズタイトルを獲得した。
「このような素晴らしい伝統を持つチームに加入できることを光栄に思う。このチームは我々のスポーツの象徴であり、私にとって尊敬すべきチームだ。このチャレンジをとても楽しみにしている」とボウルズは語った。
「ウイリアムズ・レーシングは私を信頼してくれた。私も同じことをしたい。このチームにはとてつもない可能性がある。我々の旅はあと数週間でスタートすることになる」
チームオーナーであるドリルトン・キャピタルの会長マシュー・サベージは、「彼はF1界において最も尊敬されている才能の持ち主のひとりだ。チームに素晴らしいパフォーマンスをもたらしてくれるだろう」とコメントした。
「彼はこの15年間、このスポーツにおいて成し遂げられた最も印象的といえる偉業において重要な役割を担ってきた。我々は結果を出すために絶え間ない追求を行っている。変革するウイリアムズ・レーシングの次なる段階へと進むなかで、ジェームズの起用は、エネルギッシュで経験豊かな強力なリーダーシップを確保するための我々の取り組みを強化することになると確信している」
ボウルズが12年にわたって所属したメルセデスのチーム代表トト・ウォルフは、これまでの彼の貢献に感謝するコメントを発表した。メルセデスは長年ウイリアムズにパワーユニットを供給し、両者の間には強いつながりがある。
「私が2013年にこのチームに最初に加入して以来、彼と一緒に仕事をしてきた。彼がどれほど勤勉で、有能で、優れた才能の持ち主であるかを私は知っている。ジェームズがこの10年のなかで成長する姿を見て、非常に喜ばしく思っていた」とウォルフ。
「別れを言うのはもちろん悲しいことだが、彼の今後の成功を祈り、彼がキャリアの次なるステップを踏むことをうれしく思う。ウイリアムズは我々にとって強力な技術パートナーであり、私の心のなかで特別な存在だ」