極東開発工業の後部格納式テールゲートリフタに新機種が追加された。新機種「パワーゲート GIII1500」は、リフトメカの性能向上等で最大許容リフト荷重プラス500kgを実現する他、機能や装備も充実。重量物の荷役作業を力強くサポートすることになりそうな新機種の実力に迫る!!
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/極東開発工業
新機種「パワーゲート GIII1500」の概要
極東開発工業はこのほど、後部格納式テールゲートリフタ「パワーゲート Gシリーズ」の新たなラインナップとして、最大許容リフト荷重1500kgの「パワーゲート GIII(正しくはラテン数字の3)1500」を開発し、2023年1月20日に発売すると発表した。価格は153.9万円からで、販売目標台数は年間100台。
新機種は、リフトメカの性能向上と各部の強度向上により、最大許容リフト荷重を現在ラインナップしている「パワーゲート GIII1000」の1000kgから、プラス500kgとなる1500kgに向上。
また、充実の標準装備と機能に加え、使いやすさと安全性をさらに向上させる豊富なオプションも設定しており、大型精密機器、医療用機器、イベント・コンサート用機材、楽器、家具などをはじめとする重量物の荷役作業を力強くサポートする。
なお、テールゲートリフタはトラックの荷台後部に取り付けたテールゲートが地面と荷台の間を昇降する装置で、荷物の積み下ろし作業の効率化/省力化に寄与する。同社では垂直昇降式(V型)、アーム式(S型)、後部格納式(G型)、床下格納式(CG型)などさまざまな機種を開発し、シリーズ化している。
新機種の進化ポイント
新機種は、シリンダの大径化によるリフト能力の向上、およびリフトアームやプラットホーム、スチフナ等の強度向上により、性能向上と高剛性を同時に実現し、最大許容リフト荷重1500kgを確保しているのが最大の特徴。架装対象は車両総重量5〜25tまでとなっている。
装備面では、「パワーゲート GII1000」「パワーゲート GIII1000」同様にワイヤレスリモコン「パルコンIV」やアルミ製リヤバンパを標準装備しているのがポイント。パルコンIVにより、積み荷を確認しながら自由な位置でパワーゲートの操作が可能となっている。
「パワーゲート GIIIシリーズ」は全機種プラットホームの開閉が油圧式のオートターン仕様だが、新機種はプラットホーム開閉操作時に自動で水平を検知してチルトを一時停止する機能を標準装備。再操作でチルトスピードがスローになる機能と併せて、作業時のプラットホーム位置合わせが容易になり、作業効率化に寄与する。
オプションも充実しており、より大型かつ長尺の積み荷に対応する「長尺ゲート」をオプション設定。標準仕様の1370mm、1570mmに加えて、1770mmと1970mmの長尺ゲート(プラットホーム高さ変更)も選択可能となっている。
このほか「パワーゲート GII1000」「パワーゲート GIII1000」で好評な「セーフティパッケージ」もオプション設定。これはプラットホームの視認性が向上するLEDライトや、荷物や台車の落下防止を図る側面落下防止アングルなどをセットにしたもので、早朝、夜間や暗い場所での作業にさらなる安心安全をプラスする。
なお、新機種は「パワーゲート GII1000」「パワーゲート GIII1000」同様に同社独自のIoTシステム「K-DaSS」に対応。K-DaSSは、トラブル時にサービスマンがその場で状態確認できるスマホアプリや、保守情報、メンテナンス情報などをユーザーが確認できるスマホアプリ&WEBサービスで構成され、メンテナンスの合理化やトラブル対応の迅速化に寄与する。
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