<p>二十四節気「小寒」 1年でもっとも寒くなる“寒の入り”</p><p><今日から二十四節気「小寒」> 小寒(しょうかん)の初日は「寒の入り」とも言い、1年で最も寒い時季の始まりです。 ・春の七草の種類やいわれ ・鏡開きに込められた意味とは など紹介します。</p><p>1月6日(金)から、二十四節気の「小寒(しょうかん)」になります。小寒と大寒をあわせた期間は、「寒」「寒中」「寒の内」などと呼ばれ、小寒の初日は「寒の入り(かんのいり)」ともいいます。小寒は、寒さがいっそう厳しくなるころというだけではありません。さて、どんな時季でしょうか。</p><p>セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロは「春の七草」といわれます。 ゴギョウはハハコグサ、ハコベラはハコベ、ホトケノザはタビラコ、スズナはカブ、スズシロはダイコンのことです。 この七草を入れた粥が七草粥で、1月7日に食べると、邪気を祓(はら)い、無病息災が得られると伝わります。 現代では、年末年始はごちそうを食べる機会が多いため、胃腸は疲れ気味。七草粥は、その疲れたおなかに優しい食べ物です。 一方、ハギなど、秋に咲く代表的な草花は「秋の七草」といわれ、こちらはもっぱら観賞用です。 「鏡開き」に込められた意味 1月11日は、「鏡開き」です。年神様にお供えした鏡餅(かがみもち)を下げ、雑煮や汁粉などに入れて食べます。神聖な鏡餅は、刃物を使わず、木槌(きづち)などでたたき割るのがならわしでした。 古代の日本人は、言葉には魂が宿り、その霊力で、言葉に表したことが現実のものになると信じていたそうです。そして、縁起の悪い言葉を避け、それを別の言葉に置き換えるという習慣を受け継いできました。 「鏡割り」などとはいわず、「鏡開き」というのも、その名残です。 「寒九(かんく)」の水と雨の力 寒に入ってから、9日目を「寒九」といいます。寒九は通常、1月13日か14日ごろ。今年もそうです。 「寒九の水」は寒九に汲む水のことで、薬を飲むのによいとされています。さらには、餅(もち)をつくにも、お酒を造るにも、とりわけ向いていると考えられてきました。 寒九に降る雨は「寒九の雨」と呼ばれ、豊年の兆しであるといわれます。</p>