<p>【独占90分】井ノ原快彦・ジャニーズアイランド新社長インタビュー 滝沢、キンプリ…「すべての疑問にお答えします」 – ライブドアニュース</p><p>【取材に応じる】ジャニーズアイランド・井ノ原快彦新社長、IMPACTors脱退報道は「事実」 「寂しい反面、彼らを気持ちよく送り出したい」と話した。相次ぐタレントの退所については「ジャニーズがすべてじゃない」として「みんなが健康で幸せにやれるのが大事」と述べた。</p><p>昨年9月末、滝沢秀明氏(40)に代わってジャニーズアイランド代表取締役社長に就任した井ノ原快彦(46)が、「デイリー新潮」の独占インタビューに応じた。井ノ原が社長としてメディアの取材を受けるのは初めての</p><p>ことである。突然の社長交代劇、相次ぐタレントの退所にどう対処したのか。「激動の3カ月間」を振り返ってもらった。 *** 【写真18枚】ジャニーズを去るKing & Princeの3人への率直な気持ちを語る井ノ原快彦社長&フレッシュなV6時代の秘蔵写真それ、僕なんですか? インタビューは年末、都内某所で行われた。青のスーツ姿で会場に現れ、「なんでも聞いてください」と記者に名刺を差し出した井ノ原。通常、大物タレントは名刺交換をせず、マネージャーが代行するものだ。彼はいまやタレントであると同時に会社の代表なのである。 まず質問したのは、突然、滝沢氏からバトンタッチするよう言われた日のこと。井ノ原が引き受けたのは「ジャニーズアイランド」の社長職で、ジュニアと呼ばれるデビュー前の若いタレントたちを育成・マネージメントする部門のトップである。そもそも、これまで社長になった自分の姿を想像したことはあったのか。 「一度もないです。ジュリーさん(藤島ジュリーK.ジャニーズ事務所代表取締役社長)から打診された時、『それ、僕なんですか』って何度も聞き返しました。他にもっとすごい人たちがタレントやスタッフにいましたから」 ジュリー氏からは「あなたしかいない」と重ねて説得されたという。 「ジャニーさん(ジャニー喜多川・前社長)は常日頃から『自分で考えなさい』と言う人でした。だから僕は若い頃から、企画書を提出したり、なんでも会社に提言するのが癖になっていたんです。ジュリーさんに代わった後も、『この仕組みの方が面白くないですか』とよく提案させてもらっていた。そんな会社運営に対する積極的な姿勢を評価していただいてのことでした。あと『ジュニアの気持ちわかるでしょ』とも言われました。僕はデビューするまで下積み時代が7年間と、当時としては長かったんですが、『あなたなら1日も早くデビューしたいジュニアたちの気持ちがわかるはず』と言うのです」 引き継ぎはなかった 打診があったのは9月中旬。一旦、話を持ち帰ったものの、その日のうちに「やらせてください」と電話で返答した。 「決める時はいつも早いんです。やると決めたらめちゃくちゃワクワクしました。人生って面白いなぁと。小学6年生でジャニーズの門を叩いた時の自分を思い浮かべながら、“お前、社長になっちゃったけど、大丈夫?”って」 とはいえ、待っていたのは突然のトップ交代という大混乱である。 「滝沢とは26、7年くらいの付き合いですし、『オレ、代わりにやることになったからね』って僕から声をかけました。ただ正直、引き継ぎめいたことがなかったのは事実です。彼はほとんど誰とも話さないまま、出ていってしまったので。でも、後ろ向きなことを言っている時間はありません。ジュニアたちは不安になっていました。彼らの立場になってみれば当然です。突然、滝沢がいなくなって、先輩タレントの僕がやってきて『今日から私が社長です』と言われたって、『あんた、何ができるんですか』って思うでしょう。とにかく、これからの行動でわかってもらうしかなかった」 だから、この3カ月、仕事の合間を縫ってジュニアたちと面談を重ねに重ねてきたという。 「先日も、関西に行って『Lil かんさい』、『AmBitious』、『Boys be』のメンバーと会ってきたばかりです。稽古場で車座になって『今日あったことを一人ひとり話そう』と呼びかけ、長く話し合いました。最後に連絡先を交換して、『なんかあったらいつでも気軽に連絡しろよ』って」 初めて社長として受けたメンバーからの退所の申し出 新米社長のスタートを陰で支えてくれた仲間への感謝も忘れない。 「みんな力になりたいって連絡をくれました。関西ジャニーズJr.のプロデュースをしている大倉(忠義)とは、本当に密に話していますし、昨日も遅くまで二人で話し合いました。(国分)太一くんもデビューしているメンバーと話し合いを持つ場を作って助けてくれた」 だが、こうして慣れない社長業に悪戦苦闘している間も、所属タレントの退所報道が相次いだ。11月4日、ジャニーズ事務所は、5人組グループ「King & Prince」から平野紫耀(25)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)の3人が今年5月にグループから脱退し、順次、事務所を退所すると発表。12月20日には、7人組「IMPACTors」の退所を「文春オンライン」が報じた。 IMPACTorsは井ノ原が管轄しているジャニーズJr.である。退所報道は事実なのか。 「はい。12月中旬にNHKの音楽番組『ザ少年倶楽部』に出演する彼らの楽屋に仕事の提案をしに行った際に、突然、向こうから切り出されました。びっくりしましたけど、『そうか、わかったよ』って。話し合いは短時間でしたが、彼らが真剣に将来を考えて大事な決断を下したとわかった。寂しい反面、同じ男として、同じジャニーズとして彼らを気持ちよく送り出したいと思っています」 ひと昔前まで大手芸能事務所では、タレントの独立や移籍を制限する慣習があったが、「もうそんな時代じゃない」とも語る。 ネガティブな話ではない「タレントそれぞれの人生があるのは当然のことです。ジャニーズだけが人生の選択肢じゃない。現に僕らがやっていたV6の森田(剛)も事務所を辞めました。確かにそれがきっかけでグループは解散となりましたが、僕らにとってはまったくネガティブな話ではなかった。みんな40代になっていたし、坂本(昌行)くんなんて50に差し掛かっていた。キャリアもあったし、なんとなくこのままでもズルズルはやっていけたとも思う。でも、森田のおかげで“本気でやろうぜ”って、最後に完全燃焼させて、抱き合いながらV6をきれいに終わらせることができたんです」 King & Princeの3人に対しても同じ思いだと語る。彼らは海外進出を希望していたが、事務所の方針と合わずに脱退を決めたとされている。 「仲間が離れていくのはもちろん寂しいことですが、これからも芸能界で共に戦っている仲間であることに変わりはないです。『海外進出をめぐる方針の違い』とは僕は彼らからは聞いていないので、本当のところはわかりません。けれど、もし彼らがそう思っているならば、思う存分やればいいと思う。人生若いうちが勝負なんだから」 タレントたちがジュリー社長に反発しているという一部報道もあるが、 「僕は本当に聞いたことはないです。こういうことが公になるたびに、どうしてもネガティブな報道が出てしまい、色んな噂や憶測が飛び交っていますが、誰かの人生を邪魔して築きあげてきた“帝国”であれば、とっくに崩壊しているはずですよ。ジャニーズ事務所は61年間もやってきたんです。事務所として仲間の立場や人生を思いやる人情がなければ絶対にここまでやってこれなかったはず。そんな場じゃなければ、僕だって社長をやるのは嫌ですよ」 みんな健康で幸せでいてほしい 滝沢氏が新事務所設立を目論み、脱退組の糸を引いているという憶測については、 「まったく知らないですし、本当のところはわかりません。でも、もし彼が新事務所を設立したいというのが本当ならばやればいい。男が二十歳超えたら、自分で何かやりたいって考えるのは当然のこと。滝沢が経営者として新しい会社を作って、そこにファンの人たちもついて、みんなが幸せに暮らせるなら、これからも一緒にエンタメ業界を活気づけるために頑張ろうって言葉を彼に投げかけたい。争う気持ちなんてありません」 12月22日、「滝沢歌舞伎ZERO FINAL」が来年4月に新橋演舞場で上演されることが発表されたばかりだが、滝沢が12年間演出を務めてきた「滝沢歌舞伎」はこれで終了だという。 「当初、『井ノ原歌舞伎をやるんですか』なんて言われましたが、僕にはあの作品は作れない。ただ、あの場で育てられてきた若いメンバーがSnow Manを始めとしてたくさんいるし、魅了されてきたファンも大勢います。最後にけじめとしてちゃんとやったほうがいいと事務所で話し合って、最後の公演をすることになりました」 そして、相次ぐタレントの退所に不安になっているファンに対してこう語るのである。 「V6を解散する時に、半分冗談ですがこう言ったんです。『ファンのみんなは悲しそうだけど、僕らが死ぬわけじゃないから』って。キンプリの3人も、これからも生きていかなきゃいけない。だから、自分が1番やってみたいと思う場所で生きるべきなんです。繰り返しますが、ジャニーズがすべてじゃなくて、一人ひとりの人生、みんなが健康で幸せにやれるのが大事だと思っています。そして、僕が社長としていま最も大事にしなければならないのは、いま残って頑張ってくれている子たちのこと。ここが好きだから、ここを守りたいし、ジャニーズ好きなんですと言ってくれるジュニアの子たちに対して、誠実に向き合い、1つでも多くのチャンスをあげたい」 新たに始まった内部改革 2023年元旦、ジャニーズ事務所は日経新聞に全面広告を出し、藤島ジュリーK.社長の署名で「2023年わたしたちの約束」という声明を出した。ジュリー氏が対外的にメッセージを発信するのは初めてのことである。 〈コンプライアンス体制の整備・実践〉を筆頭とする4つの約束の中には〈個性の尊重・人づくり〉という項目がある。〈学びによる成長機会の優先、“自ら考える”を支える環境づくり。個性と考え方の変化を尊重した機会・選択制の提供。メンター制度導入等による対話の重視〉。内部でタレントが声を発信しやすい環境を整備するというジャニーズの新たな取り組みである。 「ジュリーさんからこの話を聞いたとき、思いっきりお手伝いさせてくださいと言いました。僕がジャニーズに入ったころはまだ小さな所帯で、ジャニーさんとボーリングやスケートに遊びに行ったりするくらい、経営者とタレントの距離が近かった。でも、どんどん人が増えてきて、いまやジュニアだけでも200人を越える大所帯です。これまでも悩みを抱えたタレントが先輩やスタッフに相談できる環境はありましたが、これからはもっとオープンな窓口として整備していきます。社長になってジュニアの子たちと話していると、『え、こんなこと言って良かったんですか』って反応も多いんです。その度、僕は彼らに『いいよ、いいよ、どんどん言って』って返しています。遠慮してなかなか本音で勝負できなかった子たちも結構いるんです」 僕、ショートスリーパーなんで このような社長業務をタレント業と二足の草鞋でこなしているという井ノ原。体はきつくないのか。 「今のところめちゃめちゃ楽しいです。僕、ショートスリーパーなんで、いつも5時くらいに目が覚めちゃうんです。5時間くらい寝れば十分な体質。午前中から、喫茶店いったりファミレスに行ったりして活発に活動しています。ジャニーズアイランドにも一応社長室を用意してもらっていますが、あまりいませんね。柄でもないんで。自分のタレント仕事もあるので、現場を行き交いながら社長業をこなしている感じです。さっきまでも、帝劇の舞台稽古でジュニアの子たちと打ち合わせをしていたんですよ」 つい先日も、あるジュニアに「なんて呼んだらいいんですか」と聞かれて「なんでもいいよ」と返したら、「イノッチ」と呼ばれたと笑う。 「彼らと触れ合うのは楽しいですよ。ジャニーさんや滝沢もこうやって彼らの成長を見てたんだろうなって。もちろん彼らの全員がデビューして、スポットライトを浴びられるわけではありません。でも、彼らにはいつ社会に出ても恥ずかしくないような大人になって欲しいんです。ジャニーズがすべてじゃないし、辞めた後も長い人生が続きます。年をとっても、きちんと社会に貢献できるような大人になってほしいという気持ちで、これからも彼らと向き合っていくつもりです」 デイリー新潮編集部</p>